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レビュー&歌詞考察「素敵だね」/RIKKI(シングル)

投稿日:2020年3月3日 更新日:

FF10主題歌はズバリ、”聖なる泉”のシーンを詞にしている!カップリング曲も繰り返し聴きたくなる!

「素敵だね」 作詞:野島一成 作曲:植松伸夫

FF10の主題歌ですが、カップリング曲含めCDの聴きどころにも触れると同時に、「素敵だね」の歌詞考察もするという、豪華かどうかは分からない2本立てでお送ります。

RIKKIさんの人物像

RIKKIさんと聞きますと、イメージとしては”奄美の歌姫”という人物像が最初に浮かびます。

実は私は、1998年に発売された「miss you amami」というアルバムをFF10をプレイした後に聴いたことがあります。

CDが見付からなくて、あいにく聴き返せていないのですが、

民謡とか、島唄といった伝統音楽に携わられてきたということは分かっています。

ただし、この「素敵だね」という曲はそういった音楽分野からは大きく離れており、植松さんらしいシンプルなメロディーラインの曲です。

「素敵だね」以後の活動もみますと、RIKKIさんはこうしたポップスの曲も自分の歌唱分野に含んでいらっしゃいます

RevoさんのSound HorizonLinked Horizonにも参加されているので、再びゲーム音楽を歌われている姿を見たときは素直に嬉しかったです。

RIKKIさんの特徴は何といっても、透き通った歌声ですね。

ちょっとビックリするくらいの透明感です。

こういった声質は今のところは他に聴いたことがありません。

RIKKIさんも凄いですし、こういう人を発掘して主題歌に起用する植松さんも本当に凄い人だと思います。

CDの全体像

曲目は以下のようになっております。

1.素敵だね

2.御月様 ~ウティキサマ~

3.Pure Heart

4.素敵だね featured in FINAL FANTASY X [instrumental]

1.素敵だね


浜口史郎さんアレンジで、クラシカルなアレンジになっています。

バイオリンのイントロからして、ぐっと世界に引き込まれます。

主旋律は実にシンプルです。

子供が歌う曲くらいシンプルなのですが、はやり意図的そうしているように感じます。

これによってRIKKIさんの透き通った声が最大級に活かされてると感じるのです。

少ない音で、じっくり響かせてくるのが圧巻です。

特に印象的なのは、音の切れ目です。

長く音を出し続ける場面が少ないのが特徴的なのですが、

その音の切れ目1つ1つがすごく綺麗で、仄かに余韻を残す感じがたまりません。

歌詞も素敵なのですが、そこは後述します。

2.御月様 ~ウティキサマ~


こちらは奄美を感じさせると言いますか、明らかに方言を歌詞に用いていますので、奄美の音楽と考えて良いのかもしれません。

方言が分からないので、歌詞の意味はあまり分からないのですが、奄美の情景をイメージさせる美しいキーワードが並んでいます。

月夜ぬ明かがりに 萌ゆる恋ぬ花
潮風に漂う 白波とぅ三味ぬ音

月明りに照らされる花の美しさ潮や三味線の音に彩られる夜空といった幻想的な情景を想像してみると、奄美がどんな場所なのか行ってみたくなります。

夜が特に綺麗なのかな?とか想像を膨らませてしまいます。

旋律もやや癖があるようで馴染みやすいです。

いや、むしろ癖になりますので、今私もこの記事を書きながらリピート再生を繰り返しています。

透き通った歌声も相まって穏やかな気分になれる素晴らしい楽曲です。

こんな素晴らしい楽曲を収録してくれてありがとうございます、と思います。

3.Pure Heart


「エアリスのテーマ」のヴォーカルアレンジです。

植松さんが自身のサイトで好きな楽曲を投票し、1位になった曲をアレンジしてカップリング曲としてしようすると公言されていました。

そして、「エアリスのテーマ」が最も投票が多く、予告通りアレンジ曲を作って下さったという経緯になっています。

あまり知られていないかもしれませんが、FF9の縁で、なんと作詞を白鳥英美子さんがされています。

FF楽曲のファンからしたら嬉しすぎる計らいで、こういうところにも植松さんの優しさを感じます。

RIKKIさんの歌声の個性が強いので、エアリスっぽさは薄いかなとも思うのですが、私はこの曲も好きですね。

風の中の旅人のように北の空を目指していけば

あるいは、

長く続くこの道の向こうに信じられるものがきっとある

と、FF10パーティの旅を想起させる詞がしっかりある一方、

命を繋ぐ

と、FF9に出てきそうな詞をもってくれているのが好きです。

シンプルに前向きになれるような歌詞って時々聴きたくなります。

アレンジも「エアリスのテーマ」がややポップになって、重厚感が無くなっていますが、それが新鮮で聴き易く、繰り返し聴いていられるので好きです。

民族楽器チックなイントロが特に良いですね。

「素敵だね」の歌詞考察

シナリオライターの野島さん自らが書き起こされた歌詞です。

主題歌が流れる”聖なる泉”のシーンの情景やユウナの心情をイメージして、書かれた歌詞で間違いないと思います。

風が寄せた言葉に 泳いだ心

この部分はティーダの優しい問いかけに覚悟が揺らぎそうなユウナの心情を表現していそうですね。

もしかしたら、風という詞をティーダに置き換えても良いのかもしれません。

雲が揺れる明日に 弾んだ声

この部分は、楽しい未来を想像して2人して声を弾ませるあの場面のことでしょう。

雲はティーダの言う”飛空艇”のことかもしれません。

月が揺れる鏡を 流れた心 星が流れこぼれた 柔らかい涙

しかし、水面に照らされた月を見たときに、ユウナ自身の顔が映されて、現実から目をそらせてはいけないと気付かされます。

そして叶わぬ夢と厳しい現実に涙が流れるわけです。

サビはユウナの心情がダイレクトに描かれています。

素敵だね 二人手をとり歩けたなら 行きたいよ キミの街 家 腕の中

包み隠さず、ユウナ自身の言葉で綴られています。

風は止まり言葉は 優しい幻

2番のメロでは、ティーダが言葉を止め、優しく抱き寄せている描写がまず浮かびます。

雲は破れ明日は 遠くの声

そして、雲、すなわちティーダの言う飛空艇が”優しい幻”であることを言っているのだと思います。

続く詞は1番と韻を踏みながらやはりユウナの涙を表現されています。

1つの重要なシーンを歌詞で表現して、それを主題歌の歌詞として採用するという試み自体も素晴らしいと思いますし、

野島さんの言葉の選び方、使い方がまた素晴らしいですね。

しかも、メロ部分ではそれを難しい言葉を選んで表現をしていて、一方でサビではダイレクトに詞にするという手法が凄いなと思います。

まとめ

主題歌も良い曲ですし、カップリングも豪華な1枚となっております。

サントラで「素敵だね」を聴いて満足している方も多いと思いますが、カップリング曲も大いに聴く価値があると思いますので、多くの方に聴いて頂きたいと思います。

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