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「ライブアライブ」公式生放送配信!気になる実機プレイ映像や音楽の中身はいかに?

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フルプライスでも安価過ぎると思わせる程の本気過ぎる豪華リメイクだった!

2022年5月20日配信 出演:時田貴司、下村陽子、ノブオ

約2年ぶりに「ライブアライブ」公式生放送が配信されました。

前回の放送は「26周年生放送」と銘打ち、コロナ禍でライブが開催できない代わりの生配信で、トークの他、貴重なライブ映像を公開するという内容になっていたのですが、実はこの頃にはHD-2Dリメイクの開発が決まり動き出していたそうなのですが、情報を出すに出せずリメイク制作については言葉を濁されていました。

そして今回の配信では発売を3か月後に控え、気になる最新情報の解禁やゲームの実機プレイ映像の公開が行われました。

今回の記事では、生配信の内容のまとめや、個人的にリメイクでどうなるのか気になっていた点の答え合わせがいくつかできたので、その辺りを書いていこうと思います。

出演者

今回の出演者は3名のみで、いつもの面々といったところでした。

時田貴司(ディレクター、シナリオ)

下村陽子(コンポーザー、リメイク版音楽監修)

ノブオ(お笑い芸人、通称”ライブアライブソムリエ”)

産みの親である時田貴司さんと音楽担当の下村陽子さんのお二人は「ライブアライブ」関連の全てのイベントに参加されており、欠かすことのできないお二人です。

ノブオさんは放送内でも説明がありましたが、バラエティー番組において「ライブアライブ」を紹介したところ、それを見た時田さんが感謝をお伝えしたことがきっかけとなり、イベントの常連出演者となった経緯があります。

立ち位置的には”ファン代表”といったところなのですが、お笑い芸人なのでイベントを盛り上げる役割も担っています。

配信内容 ①「ライブアライブ」とは

原作を知らない方の中にも本作に興味を抱いている人も居らっしゃると思うのですが、まずは「ライブアライブ」がどんなゲームであるのかということを紹介されました。

オムニバス形式であり、時代や世界の異なったそれぞれの物語があり、それぞれのキャラクターデザインを小学館の異なる漫画家が担ったことを紹介されました。

加えて「予想を裏切る衝撃的な展開」があることを予告されたのは少々意外でしたが、一方でネタバレの深刻性も示されており、改めてネタバレを伏せる「お願い」も併せてされていました。

「HD-2D」やボイス収録、楽曲アレンジ等、リメイク版の特徴についてもここで紹介がありました。

配信内容 ② 新情報公開:気になるあの編も

放送直前に時田さんが「なあ、そうだろ?」と呼び掛けていたので「松っ!」と返しつつ近未来編の情報公開を匂わせているようにも感じたのですが、最初に新情報が公開されたのは西部編でした。

PVから紹介されたのですが、私が注目していたのはとにかく音楽だったので、西部編のメインテーマを聴くやいなや「あ、この口笛はやはり!」と歓喜しました。

口笛の主はやはり、「ライブアライブアライブ新宿編」に出演された口笛世界チャンピオンのYOKOさんでした。

番組内ではYOKOさんの紹介はありませんでしたが、ライブ出演者も制作に関わっている旨の説明はありましたので、もう間違いないなというところでした。

放送後のTwitterでやはり口笛はYOKOさんであることが紹介されたのですが、私はやはりライブの思い出が非常に強く残っているので、そのライブを盛り上げて下さった出演者の方たちには是非リメイク版の音楽に携わって欲しかった気持ちが強かったので、非常に嬉しい思いでした。

それと同時に、声優さんらもこれまで「ライブアライブ」に関わって来た方やファンを公言されているような方が起用されていたので、音楽についてもおそらく同様だと思っていたので「時田さんのやり方はやぱりこうなんだな」という確認もできました。

次に新情報公開となったのが近未来編でした。

やはり音楽に注目したのですが、戦闘曲のあのサックスの音色はまだ紹介されていないようですが、あの方が吹いているのではないかと思いました。

PVでは「Go!Go!ブリキ大王!」が使用されていなかったので、今回は詳細発表は無いのかなと思いきや、ノブオさんから「近未来編の主題歌はリメイクでどうなるのか?」と質問を振る形で遂にその情報が公開されることとなりました。

「Go!Go!ブリキ大王!」のヴォーカルは時田貴司さんというのを期待している人も少なく無かったのかもしれませんが、そこはクオリティを追求しなくてはならないところだという時田さんの判断で影山ヒロノブさんにお願いしたことを発表されました。

「Go!Go!ブリキ大王!」メイキングPVも公開され、レコーディング風景も視聴することができました。

影山さんといえば特徴的なヴォーカルで数多くの有名アニメ主題歌を歌われてきたという印象がありましたが、実際にこの曲の歌唱を聴きますと、ちょっと癖のあるヴォーカルが想像以上に楽曲に良い融合をしておりました。

私自身も何処かで時田さんのヴォーカルに期待していたところはあったのですが、そんな期待は吹っ飛ぶくらい素晴らしい出来で、前作プレイヤーにも、新規プレイヤーにも印象に残るものに仕上がっている印象を持ちました。

ただしバックサウンドが生演奏のロックサウンドではなく打ち込みだったので、そこは意外ではありました。

しかしPVの最後に編曲者として、ライブイベントでバンドマスターをされていたベースの岩田彬良さんの名前があったので、そこでまたニッコリとしてしまいました。

なお、近未来編ではノブオさんがタロイモ役の声優として出演されることもサプライズ発表されたのですが、これも意外とノブオさんの裏声がイメージに合っている印象でした。

続いて、畳掛けるように幕末編の新情報も解禁されました。

BGMは三味線に尺八。

間違いなくHIDE×HIDEのお二人です。

間違いなく高い支持を得る楽曲になっているなと感じました。

幕末編のPVを見ると、いかに気合いの入ったリメイクかがよく分かるので、その後の実機プレイでも選ばれたんだろうなと感じました。

さらに新PVが続いたのですが、次はまさかの中世編でした。

原作では隠しストーリーだったのですが、リメイクでは世界観などが王道の中世編を紹介しておくことによって、一癖ある印象のある「ライブアライブ」の入り易い切り口にしているという狙いもあるようです。

音楽はこれ、フルオーケストラっぽいですね。

こうしたところからも本気のリメイクを感じます。

配信内容 ③ 新情報公開:あの声優が全編に出演…⁉

あの声優とは杉田智和さんで、ビデオメッセージが公開されました。

かねてからの「ライブアライブ」ファンである杉田さんに時田さんがオファーし「空いてる役は全部やりたい」と伝えたところ、全編出演することになったとのことです。

全編出演と聞くとまずは「ワタナベ役?」と思うところですが、そうではないとのことで「LAL杉田智和さんを探せ」という謎のTwitter企画も発表されました。

キャンペーンではないので、当てたところでプレゼントはないようですが、私は「近未来編の筑波研究所入り口のガードマン」と予想してみました。

配信内容 ④ 実機プレイ

実機プレイではノブオさんがプレイヤーとなり、まずは現代編のプレイとなりました。

既に2人を倒した状態でのセーブデータから再開する形でプレイが始まったのですが、ノブオさんが選択したのは例の技を出したかったのか、ジャッキーでした。

ここでジャッキー役の声優が早速の杉田さんであることにノブオさんがすぐに気付くというファインプレーも見せてくれました。

現代編の実機プレイを選択したのは、おそらく戦闘シーンのイメージが掴み易いからかなと感じたのですが、前作よりも遊び易い、分かり易い戦闘画面になっているのが印象的でした。

そして、ステータス変化時の効果音が原作そのままだったことに非常に感動しました。

分かっていらっしゃるなと。

変えるところは変える、残すところは残す。

このバランスがリメイク制作の難しい部分の1つだとは思うのですが、この辺りは実に見事でした。

続いて幕末編のプレイへと移行したのですが、なんとタイトル画面からニューゲームを選択し、そこからシナリオを選択するという場面から見せてくれました。

非常に良かったのは、カーソルを合わせたときに背景がそれぞれのシナリオのイメージグラフィックが表示されるのが美しかったです。

それぞれのシナリオのイメージカラーのようなものもあり、その色合いも何とも言えない美しさでした。

というわけで、幕末編はオープニングから見ることができたのですが、ここでもまた早くも2役目の杉田さんが登場し、ノブオさんが「あれ?」とこれまたすぐに気付くという展開もありました。

幕末編の見どころは何と言ってもグラフィックの美しさで、2D-HDの更なる技術進化を思わせました

ここも気になっていた点ですが、主人公の名前は変更可能でした。

名前についてはノーボイスですが、極力違和感の無い形となっており、あまり気にならなかったです。

隠れ身の術で敵が貫通してしまうというハプニングがありましたが、本来はあまり良くないのかもしれませんが、伸夫さんも楽しそうにされていたので、これも「ライブアライブ」らしい面白い要素だなと感じました。

配信内容 ⑤ お知らせ

まずは私も予約している生産限定版であるコレクターズエディションの内容を実物を見せながら紹介しておりました。

数量限定で、当初の予定販売数は既に超えているとの噂もありますが、まだ予約可能なようです。

そして、朗報となったのが「限定版は高額だったり不要なものがあって手が出ないけど、サントラは欲しい」という方も多いと思うのですが、サントラの単体発売も発表されました。

予約可能でAmazonではメガジャケ付きということで、私も買って飾りたいなと思っています。

個人的にイメージと異なると感じた部分も

どんなに良いゲームでも「ここはちょっと残念」というポイントは誰にでもあると思うのですが、今回の放送を視聴して個人的に「ちょっとここは自分の持っていたイメージとは違うかな」と思ったこともいくつかありましたので、そこも率直に書こうと思います。

1つ目は私自身拘りがあるからなのですが、一部の楽曲のアレンジが私の求めていたものと違ったかなというのはありました。

現代編の戦闘曲「KNOCK YOU DOWN!」は洒落ていて好評だったようなのですが、個人的にはライブで最も盛り上がった楽曲だったので「主旋律の迫力がもっと欲しかったな、もっと盛り上がる感じにして欲しかったな」と思ってしまいました。

あとは中世編のメインテーマである「魔王への叙曲」についてですが、オーケストラサウンドなのは良いのですが、これも大人しくなってしまって原曲から変わり過ぎているなと感じちょっと残念でした。

原曲では賑やか過ぎて軽く耳を突くくらいのインパクトがあった点が気に入っていた楽曲だったので、イメージと離れてしまった印象を持ちました。

とはいえ、これらはファーストインプレッションでしかありませんので、プレイをして聴いていくうちに全く異なる感想にもなり得るのかなと感じました。

あと、凄く細かいところでは、現代編の戦闘画面で「観客は必要なのかな?」と結構な違和感がありました。

もしかしたら演出上必要な存在なのかもしれないので、ちょっと気にしながらプレイしてみようと思います。

今後やって欲しい展開

既に多くの情報が出されたため、リメイク版について気になる情報というのは特筆する点は無くなったかなと思います。

あとは発売日を待つのみかなというところですが、今後の展開として期待したいことはたくさんあります。

まず、限定版のサントラにアートブックレットが付属されており、中身の一部が公開されていましたが、ボリュームが正直物足りなかったです。

すなわち、設定資料集を是非発売して欲しいなと思っています。

書籍のカテゴリーですと、他にも攻略本を発売して欲しいです。分厚いやつをお願いしたいです。

そして、何と言ってもライブイベントですね。

今度はこれまでの出演者フル動員、加えてオーケストラ影山ヒロノブさんも、、 

夢は膨らむ一方です。

ただ要望を列挙しただけになってしまいましたが、ブリキ大王のプラモデルはどうでしょうか?

プラモデルの単体発売の要望も非常に多いでしょうが、さすがにそこまでやってしまうと限定版の存在意義が薄らいでしまうので、そこは難しいのかなとも感じます。

 

まとめ

今回の配信では気になっていたポイントについてほぼ全てにおいて答え合わせができたと思います。

声優陣がどのくらい豪華布陣なのかグラフィックの美しさはどうなのか「Go !Go!ブリキ大王!」は誰が歌うのかライブに出演されたミュージシャンの参加はあるのか

これらの全てにおいて良い方向への答えが出ていました。

フルプライスの価格設定ですが、声優陣やミュージシャンの豪華さを考えただけでもむしろ安価過ぎると思いますし、いかに本気のリメイクであるかが大変良く伝わった素晴らしい配信番組だったと思います。

一方で気になるのが「情報を出し過ぎなのでは?」という疑問もあります。

分からないからワクワクする、知りたいからプレイする、そういったものを奪ってしまっているかもしれないという点は気掛かりです。

なので、重要なのはここからで「どういった要素を発売まで伏せるのか」ということについても開示しながら、プレイするか迷っている方への動機付けも忘れずにやって欲しいなと思います。

「予想を裏切る衝撃的な展開」があることの予告がその手段の1つなのかもしれませんが、もっと未プレイ者をワクワクさせて欲しいなと思います。

最後に、未だにこうした声を耳にします。

「リマスターなのにフルプライスで高い!」

今作はリマスターではなくリメイクです。それもスクエニの誇るHD-2D技術を使用しているだけではなく、豪華キャストの声優陣、更には影山ヒロノブさんら多数のミュージシャンを起用し、細部まで拘り抜いて作成された本気のリメイク作品で、フルプライスでも安いくらいです。

1人でも多くの人にプレイして頂き、たくさんの人の心に残るゲームになることを願っております。

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