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視聴後レポート【TGS2021】植松伸夫の「山男はモテると聞いて…」

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クリエイターの素顔に迫ったファン必聴配信動画!これまで聞いたことの無い裏話も盛りだくさん!!

出演者:植松伸夫、河盛慶次、伊勢誠

TOKYO GAME SHOW 2021 スクエアエニックス

今年もスクエニのTOKYO GAME SHOWは会場開催が困難ということで複数の配信企画がありました。

昨年にも「ゲームさんぽ」ピアニスト清塚信也さんの番組が配信されましたが、それらの内容が非常に良かったので、今年も楽しみにしておりました。

そして、その期待を全く裏切らない素晴らしい企画だったので、スクエニの企画力に脱帽してしまいました。

というわけで、今年も簡単にではありますが内容をまとめてみようと思います。

今回は植松伸夫さんの配信企画について記事にしていこうと思います。

番組の概要

今回の企画は植松伸夫さんの別荘にかつてスクエニで共にゲーム作りをした河盛慶次さんと伊勢誠さんを招いてトークを繰り広げるというのが大雑把な概要となります。

これだけだと「何がそんなに面白かったの?」と感じるかもしれませんが、ただトークを繰り広げられたわけではなく、多くのものが詰まっておりました。

「山男」とありますが、植松さんは少年時代のボーイスカウトの経験からアウトドアを趣味とされており、自然に囲まれた別荘においては仕事のみならず、アウトドアを楽しむということもやられているそうです。

実は私自身はアウトドアがそんなにお好きだということも知らなかったので、既にこの時点で「へぇ、そういう一面もお持ちなんだな」と興味をそそられるものがありました。

実際に、河盛さんと伊勢さんを招くためにコーヒーを作られているシーンから番組が始まります。

印象的だったのは、FF初期から関りがあるわけでもなく、年齢もそれなりに離れているはずのお二人が訪れることを植松さんが「今日はお友達がくる」と仰っていたことで、この一言でなんとも言えない暖かい空気が場を包んでいくように感じられました。

植松さんは河盛さんとはFF8から、伊勢さんとは主にFF9で共に制作に関わることとなったのですが、その際の様々なエピソードを級友を招いた温かい空気の中で心底楽しそうに語らい合っていました。

「お友達」というのは実際にその通りで、3人が本当に仲の良い関係性だというのが分かってきます。

音楽の話が中心ではあるのですが、ゲームを制作する上でのプロフェッショナルを感じさせる内容となっています。

また、Twitterで植松さんへの質問を”教えて!ノビヨ師匠!というハッシュタグの形で募集しており、それらに回答するコーナーもありました。

ちなみに私の不採用となった質問は「『VOICES』の2回目の公演を期待しているのですが、新たにコーラスやヴォーカルを加えてアレンジしてみたい楽曲はありませんでしょうか?」です。

踏み込み過ぎたと言いますか、場違いな要望も入っていてしまっているので「せめて後半部分だけにしていれば採用されていた可能性も」なんて悔んだりしているのはどうでも良いのですが、音楽に限らず自由に質問できる企画となっておりました。

明るい時間にコーヒーを飲んだ後は、夜に焚火を囲んで3人それぞれのキャラクターに踏み込んだお話だったり、それぞれの今後のお仕事の展望といった話まで聞くことができました。

番組の感想

コーヒーを出そうと奮闘する植松さんの姿だったり、「僕の経験上、明らかに(コーヒー豆の量が)多いです」というユーモアだったり、いざコーヒーを口にされたときに自然と溢れる笑顔だったり、とにかくまずはコーヒーの一連の流れが非常に良かったです

植松さんはバラード曲が得意というのがこの番組でも、最近の発言でも聞かれていますが、作曲にしてもコーヒー作りにしても優しさや暖かみとユーモアも混じったような独特な空気感というところで通づるところがあり、植松さんの個性を巧く引き出しているところにこの企画の凄さを感じました。

河盛さんは「THE BLACK MAGES」のベーシストというところで植松さんとの関係性の深さはあり、私自身もお名前とお顔はよく知っているのですが、具体的にどのようなキャラクターで、どんな考えでどんなお仕事をされているというところまで知れたので、新しい発見の連続でした。

伊勢さんは、効果音中心のサウンドクリエーターという部分だけでなく、あの独特な口調や言い回し、笑い声というところでも良いゲームを制作にあたって好影響を及ぼしているんだろうなというのも垣間見えました。

そして、3人とも「音作り」というところに全ての意識を注いでいるようでいて、実はプログラミング等、ゲーム全体を見通しながら仕事をされているということが分かったのも得られたものとして大きかったです。

サウンドのプロというだけでなく、根本的にはやはりゲームクリエーターであるということを知ったと同時に、「うんうん、どんな仕事でも全体を見通しながら自分の仕事をするというのは大事だよなぁ」とちょっと共感してしまったりもしました。

FF制作に纏わる裏話というのはこれまでにも多く語られてきている印象なのですが、この番組で初めて聴けたお話も多く、特にFF9制作時のハワイにおける様々なエピソードは非常に面白かったです。

まさか、ホノルルマラソンに走っていたとは、という驚きは大きかったです。

ゲーム制作以外の部分でも植松さんが故郷の高知県で過ごした時代のエピソードやおいしい食べ物の話なんかも聞けて、旅行好きの私としては「いつか高知に行くぞ」と決意を新たにしたりもしました。

まとめ

実際に番組を視聴して頂きたいので、具体的な内容に触れるのはなるべく避けましたが、決して長くはない時間の中でも濃い内容が詰まっています。

植松さんは現在ファンクラブの方でソロライブを展開されていますが、そのような活動をされている理由も聞くことができたりします。

大袈裟な話ではなく、この番組を視聴したことで仕事への取り組み方や将来の考え方、人との関わり方など、たくさんのことを学べたと個人的に感じているくらいなので、他の是非多くの方に視聴して頂きたいなと思っております。

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