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レビュー「Timeless ~ Sarah Àlainn Best」/サラ・オレイン

投稿日:2020年4月15日 更新日:

サラ・オレインさんのヴォーカルは何が凄いのか?

2018年 10月17日 リリース

しばらく振りですが、『クロノクロス』20周年記念ライブに出演されたアーティストのことが、まだまだもっと知りたい!

というわけで、第5弾です。

今回はヴォーカルとバイオリンを担当されたサラ・オレインさんのベスト盤を取り上げてみようと思います。

サラさんは私のイメージとしては、クラシカル音楽の分野が本業の方というイメージを持っています。

なので、そちらの分野のCDのレビューをしようというのは恐れ多く思っており、CDを聴いたもののなかなか記事を書けずに挫折していた経緯があります。

そういった問題を克服できたわけでは無いのですが、ともかく自分なりに記事にしてみないと時間ばかりが経過してってしまいますので、進めて行こうと思います。

アルバムの全体像

冒頭でクラシカルという言葉を用いましたが、このアルバムは多彩な音楽ジャンルの曲が収録されております。

クラシカルな曲もそうですし、洋楽の流行歌であったり、国内の有名曲も収録されています。

映画やドラマのタイアップ曲が多い印象です。

そもそも言語も英語だったり日本語だったりと、両方のヴァージョンで歌われていたりと、ある意味やりたい放題です。

なので、聴いていても統一性が無く、アルバムとしてのコンセプトがあまり無いように感じます。

ならば、このアルバムは何なのだろう?という疑問が湧いてきそうなところですが、このアルバムは、サラ・オレインさんのヴォーカルを堪能するためのアルバムと考えて良いと思います。

多様なジャンルの曲を、高音域であろうが低音域であろうがとんでもない安定感で歌いあげるという、いつものサラさんの物凄いレベルのヴォーカルを堪能できます。

サラさんのバイオリンも聴きたいところですが、当然のように弾かれており、相変わらずの二刀流です。

音楽界の大谷翔平なんてお呼びしたら失礼でしょうか?

そもそもベスト盤というところで、様々なアルバムから集めているのでしょうが、それだけ実は音楽性の広いということでしょう。

全然クラシックに留まっておりません。

というわけで、こうしたアルバムの特質上、各曲のレビューという形も取りづらいのですが、少々触れてみたいと思います。

収録曲

[DISC1]

1.To Love You More

2.Beauty And The Beast

3.The Final Time Traveler (English ver.)

4.比べられない

5.Beyond the Sky

6.Little Doll

7.Breathe in Me

8.Sky’s Calling

9.I Still Call Australia Home

10.  Haven

11.  Shadows Of Time

12.  Venetian Glass

13.  大いなる世界

[DISC2]

1.君をのせて (English – Japanese ver.)

2.Fantasy On Ice

3.Animus

4.On My Own

5.Bring The Snow

6.Dream As One

7.Time To Say Goodbye

[Bonus Track]

8.糸 (Orchestral ver.)

9.我が故郷 (Orchestral ver.)

10.  Voce Angelica

11.  Colors Of The Wind (Orchestral ver.)

12.  太陽を愛したひと ~ メイン・テーマ

13.  明日のMemory

14.  Ave Maria

各曲のレビュー(DISC1)

1.To Love You More


セリーヌ・ディオンの楽曲で、私もよく耳にするのですが、国内のドラマ主題歌だったり、CMソングとして起用されたりしていたんですね。

私はCMで何気なく、非常に多くの回数耳にしていたのでしょう。

原曲もパワフルなイメージですが、サラさんの歌もパワフルさを強調させて歌われている印象です。

結構力んでいるはずなのに、凄い安定感があります。

オープニングから早速ドカンと来る感じがします。

2.Beauty And The Beast


ディズニー映画の「美女と野獣」です。

デュエット曲です。

映画は観たことありませんが、キングダムハーツシリーズでそれなりにお世話になっております。

クラシカルなヴォーカルで細やかなビブラートが凄いなと思います。

力強さと繊細さと、多くのものが詰め込まれているトラックです。

5.Beyond the Sky


タイトルだけで分かる方も多いでしょうが、「ゼノブレイド」のエンディング曲です。

作詞が高橋哲哉さん、作曲が光田康則さんです。

パワフルさを抑えながらも、表情豊かに歌い上げている印象です。

にしても、旋律がたまりません。

名曲だらけのこのアルバムの中でも、引けを取っていません。

詞もいつか考察してみたいところですが、ゼノブレイドは未プレイなので厳しいかもしれません。

6.Dream As One


NHKドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」の主題歌だそうです。

私は存じ上げない作品ですが、こちらの楽曲はサラさんの高音域を「これでもか!」と存分に聴かせてくれるので、非常に印象に残りました。

8.Sky’s Calling


サラさんが自ら作詞作曲された楽曲です。

光田さんの曲を歌う機会ばかりでしたので、ご本人が作曲された楽曲を聴くというのは初めてです。

こうしたアルバムを聴きますと、その機会を得られるのがまた魅力的です。

前奏がまさかの民族音楽チックな入り方なのですが、光田さんの影響を受けてのものでしょうか?

伸びやかな高音域が続く繊細な曲ですが、そのバックで鳴る、おそらくホイッスルの音とのマッチングが素晴らしいです。

光田さんファン必聴のトラックです。

各曲のレビュー(DISC2)

1.君をのせて (English – Japanese ver.)


ジブリの有名曲を英語、日本語の両方で歌われています。

日本語の方は国内のファンへのサービスのようにも思えます。

いずれにしても、地声と裏声の境目が分かり難いテクニカルな歌唱をされています。

特に高音部については、やはり繊細さが感じられ、素晴らしく思います。

2.Fantasy On Ice


アイスショーのテーマ曲だそうです。

サラさんの歌声と、こうした幻想的な空間との相性の良さが伺えます。

フィギュアスケートに関しては、DISC1の「The Final Time Traveler」では、金メダリストの羽生結弦さんとの共演も果たしているそうです。

この曲目は意外とパワフル路線で、聴きどころは”サラさん風のシャウト”とでも言いましょうか、力強さだけでなく繊細さと安定性も兼ね備えている素晴らしい歌唱テクニックを聴くことができる箇所だと思います。

Time To Say Goodbye


最後のトラックは、聴けば誰もが分かるであろう、楽曲です。

オペラ風の楽曲ですが、サラさんの真骨頂といったところでしょうか。

とにかく歌唱技術の塊、といった感じで、それこそ何も言えないくらいの感動があります。

各曲のレビュー(Bonus Track)

8.糸 (Orchestral ver.)


中島みゆきさんの楽曲ですが、近年になって非常に耳にする機会が増えました。

きっかけはBank Bandミスチルの桜井さんがカバーしたことでしょうか?

多くの人にカバーされておりますが、それをサラさんがクラシカルアレンジで歌っています。

個性派アレンジで、正直なところ原曲の雰囲気と合っているかというと、ちょっと違うかなとも思います。

しかし、サラさんが歌うとどうなるのか、という点は実に興味を惹かれます。

いかにもボーナストラックという感じもします。

まとめ

繰り返しになりますが、サラさんのヴォーカルで特に凄いなと思うのは安定感です。

力強さい声も繊細な声も、地声も裏声も、低音も高音も、シャウトもビブラートも、その全てがとんでもなく安定しているのが素人耳にも分かります。

そして、声の表情が豊かで、どんな表現もできてしまいそうです。

ほとんどの人が聴いたことのあるような楽曲も多く収録されていますので、そういった部分での手軽さがあります。

ゲーム音楽とはこのアルバムは離れた立ち位置にありますが、サラさんの素晴らしい歌声に着目しながら聴いてみますと、ゲーム音楽ファンも楽しめるのではないでしょうか。

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