次回への期待が膨らむ、充実したバランスの良いプログラム構成になっている!
2006年 9月22日 / 渋谷Bunkamuraオーチャードホール
第1回目の公演は2006年に開催されました。
プレスタの中でも記念すべく公演ということで、さぞかし多く語ることがあると思いきや…
行ってません。
私、こちらの公演、行ってません!
理由は関心が無かったとか、聴きたい曲が無かったとか、そういうことではありません。
”情弱”の2文字に尽きます。
初回ということで、情報を得ることが出来ませんでした。
今でも非常に悔やんでいるのですが、戻ってこないものは仕方がありません。
というわけで多くは語れないかもしれませんが、まずは公演プログラムを確認してみます。
目次
公演プログラム
第一部
1.『メタルギア ソリッド 2 サンズ・オブ・リバティ』より「メインテーマ」
2.落ち物パズルメドレー
『メテオス』
『ドクターマリオ』より「Fever」
『ぷよぷよ』より「”とことんぷよぷよ”の曲」
『コラムス』
『テトリス』(ゲームボーイ版)
『ドクターマリオ』より「Chill」
『ぷよぷよ』より「”ひとりでぷよぷよ”の曲」
『パネルでポン』
『テトリス』より「テクノトリス」
『テトリス』(アーケード版)
『テトリス』より「トロイカ」
3.『ポポロクロイス物語』より
「ポポロクロイス城」/「ガミガミシティ」/「ピエトロの旅立ち」/「氷の魔王」
4.MOTHERメドレー
『MOTHER』より「エイトメロディーズ」
『MOTHER2』より「エイトメロディーズ」
『MOTHER』より「スノーマン」
『MOTHER3』より「LOG-O-TYPE」
『MOTHER3』より「ポーキーのテーマ」
『MOTHER3』より「愛のテーマ」
5.『アウトラン』より 「SPLASH WAVE」
6.『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』より「BEYOND THE BOUNDS」
7.イース
『イース』より「FEENA」
『イース』より「FIRST STEP TOWARDS WARS」
『イースⅡ』より「TO MAKE THE END OF BATTLE」
第2部
1.『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』より「オーバーチュア~オープニングタイトル」
2.『モンスターハンター』より「英雄の証」
3.『ICO -You Were There-』
4.ナムコ アーケードメドレー
『ポールポジションⅡ』/『ギャプラス』/『サンダーセプター』/『ドルアーガの塔』/『ドラゴンバスター』/『源平討魔伝』/『メトロクロス』/『マッピー』/『リブルラブル』/『スカイキッド』
5.ゼルダの伝説メドレー 2006
アンコール
1.『ファイナルファンタジー』より「ファイナルファンタジー(メインテーマ)」
2.『大乱闘スマッシュブラザーズX』より「メインテーマ」
曲数が凄いことになっていますが、実際に長丁場の公演だったようです。
こうして眺めてみますと、この公演のみの演奏となった演目が結構あります。
そこに私の後悔があるのですが、特にメタルギアソリッド2の「メインテーマ」に関しましては、後悔が大きいです。
私にとって非常に思い入れの強い曲であっただけでなく、この公演がオーケストラでの演奏を生で聴く、おそらく最初で最後のチャンスであったからです。
後の「メタルギアコンサート」でも演奏されておりませんし、その他のコンサートでもおそらく演奏された機会は無いと思われます。
事情としましては、この曲が発表される以前に海外で似た旋律の曲があり、そちらの著作権の兼ね合いで… という、深刻な問題が絡んでおります。
私が言えることは何も無いような問題なのですが、事実関係が分からない中で「盗作」という表現が溢れていたのは残念に思いました。
偶然似てしまうことはあるのかもしれませんし、悪質なものなのかどうかの答えは、客観的に分かることではなく作曲された本人にしか分からないことのように思います。
演目の中で気になるのが「ゼルダの伝説メドレー2006」です。
いったい何の曲が演奏されたのかが公式ページにも残されていないので分かりません。
ゼルダと言っても多くの作品がありますが、比較的古い作品でまとめられていたのではないかと想像しております。
ゲスト出演
ゲストとして参加されていたのは、プレスタでは何度も出演されているギターリストの窪田晴男さんがこの初回から参加されているようです。
そして、「ロマンシングサガ -ミンストレルソング-」では作曲者の伊藤賢治さんがピアノを披露されたようです。
「ICO -You Were There-」のボーイズソプラノは、どなたが歌ったのだろうと大変気に掛かるところですが調べてみますと、シンガーソングライターの木村真紀さんが歌われたとのことでした。
演目にあるANUBISの「BEYOND THE BOUNDS」においてヴォーカルを作中で担当されていたため、今回はその歌声を披露するということに注目が集まったのは間違いないわけですが、他にもう1曲歌われたという形です。
こういったご本人が関わていない作品に参加されて、それが嵌って素晴らしい演目になったりするのもプレスタでは時折見受けられる印象なので、「ICO」に関しても気になりました。
まとめ
演目の充実や、バランスの良さといったところにプレスタの良さが非常に詰まっているなという印象を抱きましたが、そこには企画者の方たちやスタッフの方々の努力や工夫も大いに感じられます。
特に版権の問題なんかは非常に厳しいはずなのに、こんなにもゲームメーカーの枠を越えてこうした演目を並べられるのは凄いことだなと思います。
また、終演後は企画者による来場者へのお見送りもあったそうで、企画者から向けられるゲーム音楽やゲームファンへの暖かな一面として感じられます。
ファンとの距離感の近さというのにもいかにも植松さんの優しいお人柄を感じさせるので、「お見送りをするぞ!」と言い出したのは植松さんだと思うのですが、こういうのは嬉しい限りです。
しかし、この公演につきましては、来場客が殺到して会場が混乱されたようでした。
そのためか、このような対応はその後の公演では無かったと思います。
こうした部分は初回ならではの魅力というものを感じます。
次回への期待が膨らむような素晴らしい公演だったのが、会場に居なかった私が、今になって演目を見ただけでも想像できます。
こうした期待が10年も続く要因の1つだったのかもしれません。
なお、2007年以降は全て参戦しております。
しかし、これだけ多くの時間が経過してしまいますと、記憶には限りがあり、パンフレットも残っておりません。
なので、コンサートレポートような形で書くことは難しいと思います。
試行錯誤ですが、基本的には演目をみながら振り返る、というスタンスでこのシリーズを続けていこうと考えております。