ゲー音Line

ゲーム音楽サントラのレビューマラソン走破への軌跡!

ゲーム音楽レビュー ナムコ

レビュー「エースコンバット04 シャッタードスカイ」オリジナルサウンドトラック

投稿日:2020年11月22日 更新日:

シリーズサウンドの方向性を決定付けた名盤!

コンポーザー:中西哲一、小林啓樹、大久保博、田島勝朗

ゲームのプレイ状況:難易度ACEクリア+やり込み少々(5周程度)

今年は、「エースコンバット」25周年ということで盛り上がりを見せております。

ブランドディレクターの河野一聡さんが仰っていましたが、本来ならこの11月に25周年コンサートを開催する企画を進めていたのですが、残念ながら感染症対策の影響により中止となってしまいました。

そんな中、少しでも「エースコンバット」を盛り上げていこうということで、数々の努力をされていらっしゃいますので、当ブログもその流れに乗らせて頂き、エースコンバット関連の記事を書いていこうと思います。

第1弾は、私にとって初めてのエースコンバットである「エースコンバット04 シャッタードスカイ」(以下ACE04)のサントラをご紹介します。

「エースコンバット」25周年企画の概要

サントラ紹介の前に、まずは25周年企画の概要をご紹介します。

25周年特設サイトを見て頂きたいのですが、まずは何と言っても25周年記念のイラストに目を奪われます。

「エースコンバット」といえば、主役はやはり戦闘機なのですが、「25」の数字の後ろに数多くの機体がこれでもかと並ぶ光景は圧巻で、シリーズファンなら心に響いて来るものがあります。

そして、「エースコンバット7」のDLCの追加や、無料アップデートとという魅力的なコンテンツが企画されております。

加えて、コンサートに変わる音楽コンテンツの企画として、歴代のシリーズ楽曲のリミックス曲が配信されております。

現在のところは「エースコンバット6」「The Liberation Of Gracemeria」のリミックス曲のみの配信ですが、まだこれから数曲配信される予定のようですので、今後の展開も楽しみです。

「エースコンバット」と私

私と「エースコンバット」の出会いは2001年の9月になります。

私は当時PS2の購入をきっかけに、ゲームへの関心が非常に高まっていたタイミングだったのですが、友人から「凄いゲームが発売される」と紹介されたのが「ACE04」でした。

紹介されるがまま、迷わず発売直後に購入したのですが、まるで本当に戦闘機を操縦しているかのような操作性や映像美に息を飲むことになりました。

開始当初は勝手が分からず、『メビウス1、クラッシュ!!』という悲痛な無線ばかりを聞いていたのですが、それがストレスになるでもなく、少しずつ操作のコツを掴んで行ったのを覚えております。

かなり時間は掛かりましたが、難易度ACEをクリア出来たときは本当にエースパイロットになれたような気分になり非常に感慨深かったのもよく覚えております。

歓喜する無線の声と青空、そして映し出される格好良い戦闘機。

もはや「フライトシミュレーションゲーム」という枠を超えた感動がそこにはあります。

そして、「エースコンバット」を語る上で外せないのが、やはり音楽の話題になります。

正直なところ、「ACE04」をプレイしているときは操作することに必死で、音楽は全くと言うほど耳に入っておりませんでした。

しかし、ゲームを紹介してくれた友人が「サントラも凄く良いよ」と言って貸してくれたので、それを聴いてみると2度目の衝撃が襲ってきました。

当時はゲーム音楽に関しては私は初心者で、所持していたサントラは「FF10」と「MGS2」のみでした。

すなわち、私が聴いた3作品目のサントラが「ACE04」になるのですが、このサントラは間違いなく、私のゲーム音楽に対する関心を爆発的に高めた1枚になりました。

友人から借りたのにもかかわらず、手元にCDが欲しいあまり、自分でも購入することになりました。

こうした経緯があるため、「ACE04」のサントラは思い入れが非常に強く、私にとって特別なサントラの1枚になります。

サントラの全体像

今作から「エースコンバットの音楽を作曲したい!」というかなり具体的な動機を持ってナムコに就職された小林啓樹さんがサンドチームに加わりました。

ナンバリングでは4作目になりますが、ゲーム性と同様に、サウンドに関してもシリーズの方向性を決定付ける大きな転機となった作品になります。

これまではロック調やテクノサウンドといった楽曲で構成されておりましたが、本作からはオーケストラが主体となり、「ACE5」以降の作品も音楽の方向性としては、統一されていくこととなりました

例えば、私が特に衝撃を受けたコーラスとの融合は、シリーズの「ここぞ」の場面で掛かる定番となっております。

今作において、最も多くの楽曲を作曲されているのは、「リッジレーサー」シリーズでもお馴染みの中西哲一さんになります。

「エースコンバット」シリーズの楽曲の特徴として、メインフレーズが設けられており、それフレーズを多くの楽曲で使用される傾向にあるのですが、その辺りも中西さんの作曲されたフレーズがメインになっております。

小林啓樹さんもコーラスの楽曲を取り入れたりと、強い存在感を放っているのですが、複数のコンポーザーの共同制作という割に1つの作品としてのサウンドのまとまりが素晴らしいです。

やはり楽曲の傾向としての特徴があり、メインフレーズについてもそうですし、印象的な前奏から音に厚みが加わって行き、重厚なオーケストラ楽曲に至る楽曲が多いのも「エースコンバット」らしさを感じさせます。

トップレート曲

※ 背景色付は☆5 その他は☆4

【DISC1】

Shattered Skies

Gateway

Operation

Stardust

The Hangar

Scramble

Sitting Duck

Imminent Threat

The Northern Eye

Blockade

Aquila

Invincible Fleet

USEA National Anthem – Hymn Of Liberty –

Echo

Comona

Operation Bunker Shot

Tango Line

Requiem

【DISC2】

Second Strike

Safe Return

Breaking Arrows 2

Emancipation

Farbanti

Megalith – Agnus Dei –

Heaven’s Gate

Victory

Blue Skies

Prelude

Gateway  作曲:中西哲一


モード選択の楽曲なのですが、後半に向けてしっかりと盛り上がっていく楽曲なのが凄いなと思います。

いかにもこれから空を翔け回るんだというワクワク感がこの段階でもうかなり昂ってきます。

隙を感じさせません。

Sitting Duck  作曲:中西哲一


ミッション1の楽曲です。

すなわち、私にとって初めてのエースシリーズのミッションの曲です。

初めて墜落したときもこの楽曲が掛かっていたことでしょう。

プレイ中に印象に残った数少ない楽曲なのは、そのせいでしょう。

ミッション1ということで比較的シンプルにメインフレーズを響かせている印象のある楽曲になります。

物語の序章としての立ち位置の重要な楽曲なのですが、こうした方向性が絶妙に噛み合っているように感じます。

The Northern Eye  作曲:中西哲一


ミッション3の楽曲です。

雪山を飛ぶミッションなのですが、その過酷さを彷彿させる不穏な楽曲になっております。

特に、前奏部分の印象が強烈で、一瞬にして冷気が雪崩れ込んでくるような感覚を抱きます。

Blockade  作曲:小林啓樹


ミッション4の楽曲です。

独特なリズムが最大の特徴なのですが、このリズムは7拍子のようです。

もう、曲の入り部分からしてパーカッションの音が印象的なのですが、そこからどんどん厚みが加わって行き、特にストリングスが加わってくると雄大な空を思わせる圧巻の広がりを感じさせます。

大変人気の高い有名楽曲なのですが、私自身も非常に好きな楽曲でベストトラック候補でした。

USEA National Anthem – Hymn Of Liberty –  作曲:小林啓樹


ミッション6クリア後に掛かる楽曲です

空軍の誰かが歌い始めて、皆で肩を組んでそれに続いて口々に歌う。

そんなリアリティのある場面が思い浮かびます。

短い楽曲ですが強い印象をもたらします。

Comona  作曲:中西哲一


ミッション8の楽曲です。

激しい空中ミッションなのですが、ロックテイストが加わることで激しさを演出しているように感じます。

シンプルに格好良い楽曲で、エースパイロット気分を高めてくれます。

Requiem  作曲:中西哲一


間違いなく、私がゲーム中最も多く聴いた曲です。

なぜなら、ゲームオーバーの曲だからです。

『メビウス1、クラッシュ!!』という悲鳴にも似た無線音声と共に掛かかります。

当然ながら、非常に印象に残ります。

墜落と考えますと、下がっていく旋律を想像しますが、こちらはメインフレーズをアレンジされている形になります。

それでも墜落感が出ているのが凄いなと思います。

墜落、と連呼しましたが、ポイント不足等でミッション失敗した際にも使用されている楽曲になります。

Megalith – Agnus Dei –  作曲:小林啓樹


ラストミッションを彩るのに相応しいコーラス付きの壮大な楽曲です。

私がオーケストラにコーラスが加わったときの感動を始めて体感したのがこちらの楽曲で、非常に強い印象を持っています。

ミッション自体も非常に好きで何度も繰り返しプレイしましたので、こちらを聴くと実際の光景が鮮明に目に浮かびます。

もちろんベストトラックに挙げたい楽曲の1つでした。

Blue Skies  作曲:大久保博 ヴォーカル:Stephanie Cooke


エンディングのヴォーカル曲です。

タイトル画面で聴かれた短い印象的なフレーズが、ここでフルコーラス聴けるという点でも大きな感動があります。

アメリカ人シンガーのStephanie Cookeのヴォーカルも印象的なのですが、そこに加わるコーラスとのマッチングがたまらないです。

歌詞のは「青い空がもたらしてくれる希望」を歌った内容なのですが、メビウス1たちは、勝利の向こう側に人類の希望があると思うからこそ戦ったのだろうなと思わせます。

こちらもベストトラックに挙げようかと悩みました。

Prelude  作曲:Agustín Barrios


サイドストーリーで使用されている楽曲です。

パラグアイのギターリストであるAgustín Barriosが作曲された楽曲です。

エースコンバットのために作曲された曲ではなく、クラシック楽曲になります。

サイドストーリーのもたらす雰囲気も「ACE04」の魅力の1つなのですが、それらで使用されたAgustín Barriosの楽曲も実際にギターの描写もあったためか演出として素晴らしく作用しておりました。

ベストトラック

Shattered Skies  作曲:中西哲一


悩みに悩んで選んだ1曲はタイトルムービーの楽曲です。

「Blue Skies」のコーラスのフレーズから始まり、メインフレーズに繋がります。

メインフレーズは、伸びやかさと暗さが同調しているような旋律で、空の青さや広大さの他、戦闘の険しさを予感させます。

サントラから1曲だけを挙げるとなると、このメインフレーズが重大な役割を担っていますし、最初のコーラスもゲームの印象付けを強くしていますので、こちらの楽曲かなと思いました。

まとめ

「エースコンバット」は多くのハードで出される人気作品となっておりますが、最初に触れて欲しいなと思うのは、ゲームも音楽も「ACE04」かなと思います。

シリーズのブランド力を決定付けた重大な作品なのではないでしょうか。

サントラに関しては個人的には移動中に聴くのをお勧めしたいです。

車の運転中も気分よく運転できるのですが、意外と地下鉄の中で聴くのも印象的だったりしました。

とにかく動いてる中で聴くのが良いのだと思います。

私にとってはこれからも大切に聴いていく大切なサントラなのですが、たくさんの方にこの素晴らしい音楽を聴いて欲しいです。

きっと河野さんたちにもサウンドファンの情熱は伝わっているので、来年はきっと今年出来なかったコンサートが開催できることも期待しております。

-ゲーム音楽レビュー, ナムコ
-, , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

レビュー「FINAL FANTASY 10」 オリジナルサウンドトラック

FF10の世界にプレイヤーを引きずり込む巧みな楽曲が揃っている! コンポーザー:植松伸夫、浜渦正志、仲野順也 ゲームのプレイ状況:やり込み+4周くらい 『全ファイナルファンタジー大投票』の放送記念とい …

レビュー「Piano Collections Final Fantasy 9」

美しい旋律を違った角度から更に感じ取ることができる! 作曲、監修:植松伸夫 編曲:浜口史郎 奏者:ルイ・レーリンク 今回は20周年を迎えたFF9より、ピアノコレクションズをご紹介します。 奏者はオラン …

レビュー「Final Fantasy7 ADVENT CHILDREN オリジナルサウンドトラック」

ゲームサントラとは異なる、映像作品ならではの植松サウンドを楽しめる! コンポーザー:植松伸夫(メイン)、関戸剛、福井健一郎、河盛慶次 FF7の2年後のストーリーを描いた映像作品である、FF7ACのサン …

レビュー「ブレイブリーデフォルト2」オリジナルサウンドトラック

「ブレイブリーデフォルト」サウンドは、どのように進化を遂げたのか? コンポーザー:Revo ゲームのプレイ状況:クリア+程々にやり込み 今回はゲームをクリアして以来、毎日聴いている「ブレイブリーデフォ …

レビュー「MOTHER3i」(iTunes store配信)

「MOTHER」シリーズの楽曲は、聴かせ方が豊富な酒井サウンドも欠かすことのできないピースの1つである! コンポーザー:酒井省吾 ゲームプレイ状況:未プレイ 開発が難航しながらも、多くのファンの祈りが …