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ゲーム音楽レビュー 任天堂

レビュー「Nintendo FAMICOM MUSIC」

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「懐かしい感覚」だけでなく、世代を超えて楽しんでもらいたいゲームサウンドCD!

コンポーザー:近藤浩治、田中宏和 他(全25ゲームタイトル収録)

今回は任天堂のFCソフト及びディスクシステムの音源が就労された「Nintendo FAMICOM MUSIC」をご紹介します。

初期の「ゼルダの伝説」の音源は所持していないと以前書いたのですが、こちらのCDに収録されていたので所持していないわけではありませんでしたので訂正させて頂きます。

なお、形態の特殊なCDになりますので、各楽曲のレート付けを行っておりません。

記事の内容もいつもとは異なる形式になりますのでご了承ください。

CDの全体像

DISC2枚組で全26トラック、収録時間は153分となっております。

想像以上のボリュームと言っても良いかもしれません。

こちらのCDには25種類ものファミコンゲームタイトルの楽曲が収録されているのですが、1つのゲームタイトルにつき1トラックという形式になっております。

すなわち、1トラックに複数の楽曲がメドレー形式で収録されています。

加えて、一部の効果音も収録されておりますので「ファミコンミュージック」ではなく、実態は「ファミコンゲームサウンド」と言った方が適切かもしれません。

例えば「スーパーマリオブラザーズ」であれば、「地上BGM」「地下BGM」の間に土管に入る際の効果音が鳴るといった具合になっております。

それでは、早速ですがトラックリストに目を向けてみようと思います。

トラックリスト

[DISC1]

1.スーパーマリオブラザーズ

2.ドンキーコング

3.ドンキーコングJR.

4.マリオブラザーズ

5.ベースボール

6.サッカー

7.バレーボール

8.プロレス

9.ドンキーコング3

10.  デビルワールド

11.  クルクルランド

12.  バルーンファイト

13.  アイスクライマー

14.  レッキングクルー

15.  マッハライダー

16.  ファミコンウォーズ

17.  スーパーマリオブラザーズ3

18.  ドクターマリオ

[DISC2]

1.ディスクシステム

2.ゼルダの伝説

3.謎の村雨城

4.メトロイド

5.光神話 パルテナの鏡

6.リンクの冒険

7.ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 -前編-

8.ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 -後編-

聴き覚えのあるような楽曲ばかりだろうなと思ったのですが、いざ聴いてみますと知らない楽曲が非常に多かったです。

例えば、「アイスクライマー」「バルーンファイト」はゲームは知っているのに音楽は全然記憶にないという状態でした。

一方で、プレイした記憶の無い「ベースボール」で、何故か「聴いたことあるぞ!」となったのですが、「バレーボール」でも同じ楽曲が使用されており、困惑しました。

しかし、このように複数のタイトルで使用されていたことで、なぜ聴いたことのある楽曲なのかが分かりました。

実は「テニス」を私自身プレイしており、こちらのゲームでも使用されていたから知っていたのです。

そういった事実に気付きますと「テニス」が未収録であることが個人的には残念に思ってしまいました。

注目すべくは「ディスクシステム」でしょうか。

こちらはディスクシステムの起動音なのですが、プレイするゲームに関係なく再生される音なので、これを聴くと「ああ、懐かしいな」という感覚を持つ人が多いのではないでしょうか。

そして、なぜか「面白いな」という感覚も生じるので、クスリとさせられます。

もちろん、そうした反応を狙っての収録だとも思います。

なお、私が最も気に入っているサウンドは「光神話 パルテナの鏡」なのですが、こちらについては別の音源を所持しておりますので、またの機会に触れたいと思います。

まとめ

こちらのCDは、想像以上に多くのタイトルが収録されているのが最も魅力的に感じました。

というのも、ファミコンをプレイされた世代の方にとっては、知っているゲームタイトルが必ず1つは収録されているのではないかと思うからです。

例えば、家族や友人と肩を並べてプレイした場面であったり、そうした懐かしい思い出が蘇ってくるのではないかと思いますので、多くの方がこのCDに好感を持てるのではないでしょうか。

また、名前しか知らないゲームタイトルの楽曲を聴きながら想像を巡らせるのも楽しいですし、当時と現在のサウンドの進化というものを感じながら聴くのも有意義に感じます。

若い世代には魅力が分かり難い部分もあるかもしれませんが、こうしてゲームサウンドの原点に触れてみるのも良い機会になります。

ファミコン世代は年を重ねることで親になっている方も少なく無いと思うのですが、親子でこのCDを聴いて、ゲームを語るなんていう素敵な時間ももたらすかもしれません。

少なくとも所持していて損をする内容のCDでは無いと思いますので、多くの人に知ってもらいたいなと思います。

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