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FFシリーズ ゲーム音楽レビュー

レビュー「Hollow」/Yosh

投稿日:2020年5月31日 更新日:

FF7 REMAKE テーマソング「Hollow」の素晴らしさは”男臭さ”にある!

作詞:野島一成 作曲:植松伸夫 ヴォーカル:Yosh

歌詞考察をしようと思い書き始めたこの記事なのですが、その前置きとして書いていた楽曲のレビューが大変長くなってしまいました

なので、まずは楽曲のレビュー記事として、こちらから上げさせて頂こうと思います。

「Hellow」という楽曲の何が楽しみだったか。

以前、FF10の主題歌「素敵だね」でレビュー及び考察記事を書かせて頂きましたが、今作も作詞を野島一成さん、作曲を植松伸夫さんが担っていらっしゃいます。

私からしますと、お二人の名前を見ただけで「これは最高の楽曲になるぞ」という確信を持ってしまいます。

下手したら「FF7 REMAKE」というゲームそのものよりも楽しみなんじゃないかなというくらい、大きな期待を抱いていました。

もちろん「ゲーム音楽はゲームがあってこその音楽」という部分は忘れてはいけないのですが、私自身が多くの影響を受けたお二人の名前が目に入ってくると、どうしても取り乱してしまいます。

野島さんは「素敵だね」でもそうでしたが、歌詞でキャラクターの心情を描かれるので、「シナリオやゲームの描写だけでは見えにくかった部分が見えてくるかも」という期待をしてしまいます。

歌詞表現としても「素敵だね」では素晴らしい比喩を多用されたりしていたので、今作ではどのような詞(ことば)を用いて表現されるのか、非常に楽しみでした。

また、植松さんといえば「優しい旋律の音楽」ですが、その「優しさ」を表出するにあたって、キャラクターの持っている「優しさ」と巧くリンクさせることで更に際立たせることができます。

すなわち、ゲームキャラクターを題材にした楽曲制作は非常に得意とされています。

特に女性キャラが得意だと自身でおっしゃっているのですが、今回は男性キャラであるクラウドの心情を歌った楽曲ということで、どのような楽曲になるのかが非常に楽しみでした。

また、音楽ジャンル的な枠組みでも、「FF15 DLC “戦友”」「Choosing Hope」でゴスペル調の楽曲の作曲に挑戦したりされていたので、「何をしてくるか分からない」という部分でも楽しみでした。

そして、かつてRIKKIさんという凄い美声の持ち主を発掘してきたように、今作では、どのような歌手の方をどのような理由で選ばれたのかという点にも非常に注目しておりました。

Yoshさんの人物像

Yoshさんは「Survive Said The Prophet」というバンドのヴォーカリストを担っていらっしゃるので、普段からソロ活動をされている方ではないようです。

また、作詞作曲も手掛けていらっしゃいます。

名前の読み方は「ヨシ」さん読みます。

情報が何もない中で発音を想像すると「ヨシュ」さんだと私自身思っておりましたが、間違っておりました。

Yoshさんが「Hollow」のヴォーカリストとして選ばれた理由は「ファミ通.com」のこちらの記事で明かされました。

以下に引用させて頂きます。

海外で発売されることが前提でしたので英語の発音に関しては当初からみんな相当こだわりました。もちろんそれをクリアーした上で、最終的には彼の歌声のオリジナリティの強さが決め手だったと思います。

まず、英語の発音がネイティブな人物ということになりますが、背景は生い立ちにあるようです。

そして、歌声のオリジナリティについてですが、その答えは以下のメイキング動画にあります。

ここで楽曲の聴きどころを「ロッキングヴォーカルのシャウトが聴ける」と植松さんがおしゃっています。

それこそがYoshさんの歌声のオリジナリティであり、植松さんが「Hollow」で描いていたヴォーカリストのイメージと合致し、選ばれたという経緯があるようです。

「Hollow」で植松さんの言う「ロッキングシャウト」を堪能するのはもちろんですが、「Survive Said The Prophet」での活動におけるYoshさんの歌声も大変気になってきます。

なので、後日CDを入手して聴いてみたいと思います。

「Hollow」という楽曲の素晴らしさ

さて、いよいよ楽しみにしていた「Hollow」という楽曲をフルコーラス聴くことができました。

私は、実際にゲーム場面で初めて聴き、この記事を書くにあたってサントラの方でも聴き返してみました。

いやー、素晴らしいです。

第一印象として、この”男臭さ”とでも言うのでしょうか?

「男の格好良いだけじゃない弱っちい部分」というものが、野島さんの詞と植松さんの曲、更にはYoshさんのヴォーカルで見事に表出されていて、大変質の高い楽曲だなと感じました。

まず、植松さんの作曲の部分で、どのようにそこが表出されているのかと考えたときに、答えはやはり上記のメイキング動画で植松さんがコメントされております。

殺風景の何もないところに雨が降っているという映像を勝手に描いていて、そこにクラウドがいるというのがインスピレーションになっている

いかにもな映像が目に浮かびますが、このような映像を想像されたのは「クラウド」というキャラクターイメージがその名前の「雲」にあるからでしょうか。

もしそうだとしましたら、「ファミ通.com」のこちらの記事を読む限り、その辺のイメージが作詞の野島さんと合致していることになりそうです。

日本語の仮のタイトルは『空っぽの雲』でした。この歌詞を作るときに真っ先に浮かんだフレーズです。空にくっきり見えている雲でも飛行機に乗って中に入ってしまうと存在が希薄になりますよね。主人公のクラウドという名前からの単純な連想ですが、そのイメージが最初にありました。

ただ決定的なのは、ディレクターの野村さんが2人の方向性を合わせる決定的な助言をされていたというのもこの記事で分かります。

野村さんからは“クラウド視点”、“雨の中たたずむ”というキーワードをもらいました。私の中では“何か大切なものをなくしてしまった男の歌”と解釈して書いています。

では、Yoshさんのヴォーカルでは、どのように”男臭さ”が表出されているのでしょうか。

その答えは想像しか出来ませんが、「ロック」、「シャウト」という2つの要素がもう、それだけで”男臭さ”の材料であるように私は感じます。

実際、植松さんの描いた雨の中のクラウドの風景にどんな音が相応しいかと想像すると「男のロックなシャウト」というのが、非常にしっくりくるものがあります。

加えて、メイキング動画でYoshさんが植松さんの印象を聞かれ、このように答えていらっしゃいます。

人間らしさを求めてる方なんだな

これを聴いて私は非常に納得させられるものがありました。

植松さんの「優しい旋律の音楽」のもっと根底にあるのは「人間らしさの音楽」なのではないだろうかと思い至ったのです。

「女性的な優しさ」だったり、「格好良く弱っちい男臭さ」だったり、そういった「人間らしさ」を旋律にして描くのが植松さんの得意とするところなのだろうなと思いました。

そう考えますと、植松さんの印象を問われてこう答えるYoshさんも「ただ者じゃないな、植松さんが選んだだけある」と感じさせられ、ますます興味が湧いてきます。

まとめ

野島さんの歌詞、植松さんの曲、Yoshさんの歌声が素晴らしい調和をみせ、楽曲を聴くだけで映像が浮かんでくるような素晴らしい楽曲となっております。

ゲームの方も楽しくプレイさせて頂きましたが、この楽曲を聴いた上でもう1度ストーリーを振り返るというのも良い時間になるかもしれません。

後は、この”男臭さ”が「FF7 REMAKE」の物語やクラウドというキャラクターにどのようにリンクしていくのか、というのが注目されます。

その辺りを歌詞の中から探っていければと思っております。

※「Hollow」歌詞考察はこちらです。

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