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レビュー「エースコンバット6 解放への戦火」オリジナルサウンドトラック

投稿日:

新しい風の中で光放つ圧巻の名曲にエースコンバットサウンドの集大成を感じさせられる!

コンポーザー:小林啓樹、中西哲一、大久保博、中鶴潤一、高田龍一

ゲームのプレイ状況:未クリア

今回は「エースコンバット6 解放への戦火(以下ACE6)」のサントラをご紹介します。

なお、本作のプレイ状況は「これをプレイするためにXBOX360を購入した」と言っても過言ではないにもかかわらず、挫折してしまい未クリアとなっています。

サントラの全体像

ディスク3枚組の全62トラック、時間にして159分収録されております。

ミッションの数が「ACE04」「ACE ZERO」よりも少ないのにもかかわらず、これらよりボリュームが増しています。

コンポーザーは「ACE5」「ACE ZERO」と同じ4名の方々に加え、今作よりた高田龍一さんが加わっています。

高田さんは当ブログでは「ことばのパズルもじぴったん大辞典」のサントラ記事で1度ご紹介している方です。

小林啓樹さんの楽曲は少なくなっておりますが、メインシーンやラストミッション、エンディング曲といった重要な楽曲を作曲されております。

作曲された楽曲数が最も多いのは中西哲一さんで、次いで高田龍一さんが多くなっております。

曲数は少ないですが、大久保博さんと中鶴潤一さんも相変わらず素晴らしいエースコンバットサウンドを生み出されております。

サウンドの印象としましては、前作までの傾向と大きく変わった印象を持ちました。

全体的に主旋律のメロディアスな部分が薄くなり、環境音楽と言う程では無いのものの、そちら方面にシフトしているように感じさせられます。

本作よりゲームハードが次世代機になったというところで、音楽の方向性を変更したのかもしれません。

映像の進化により音楽の主張が難しくなったという判断なのではないかと私は想像しております。

しかし、前作まで同様にオーケストラ主体の楽曲構成や、短いメインフレーズが強い存在感を放っているといった点には変わりありません。

加えて、今作ではボーイソプラノを取り入れており、そこにも特徴を感じられます。

トップレート曲

※ 背景色付は☆5,その他は☆4

[DISC1]

Ace Combat 6 Main Theme  作曲:小林啓樹

Being Left Behind  作曲:高田龍一

Toward Revival  作曲:中鶴潤一

Echoes Of Battle  作曲:大久保博

Anea Landing  作曲:中鶴潤一

Melissa And Ludmila  作曲:高田龍一

[DISC2]

Briefing 2  作曲:中西哲一

On The Field Of Emmeria  作曲:高田龍一

The Sun, The Sky And My Girl  作曲:高田龍一

Weapons Of Mass Destruction  作曲:大久保博

Fires Of Liberation  作曲:小林啓樹

[DISC3]

The Liberation Of Gracemeria  作曲:小林啓樹

Ludmila  作曲:高田龍一

Chandelier  作曲:小林啓樹

A Wedding In The Filed Of The Cage  作曲:高田龍一

Home  作曲:高田龍一

Ace Combat 6 Ending Theme “A Brand New Day”  作曲:小林啓樹

Ace Combat 6 Main Theme


「メインシーン」ということで重要な楽曲なのですが、これまでのエースコンバットサウンドと何処か異なり、違和感を覚えました。

何が異なるのかと考えながら改めて聴いてみますと、特に感じましたのが旋律の部分で従来のような伸びやかさが無いなと思いました。

そして、オーケストラ楽曲の割にやや重厚感が薄く感じられたのですが、そこはベース音の強調が少なく、旋律を中心とした楽曲構成になっている印象を受けました。

こちらの楽曲で素晴らしい演奏されているのは、ブルガリア国立放送オーケストラということで、演奏されることになった経緯も気になるところです。

On The Field Of Emmeria


物語の舞台であるエメリア共和国に焦点を当てられた楽曲です。

前半部分はやや不気味さはあるものの、落ち着いた旋律で平和な情勢を思わせる旋律になっているように感じるのですが、後半部分は「ああ、やっぱり」と思わせるような不穏な雰囲気になり、最後はいよいよ敵国が襲ってきた雰囲気になります。

ストーリー性を感じさせるような構成になっていて聴きごたえのある楽曲だと思います。

A Wedding In The Filed Of The Cage 

HOME


両曲ともにエンディングムービーの楽曲です。

いずれも優しく暖かみのある旋律で、ピアノを主体とした楽曲になっております。

今作でエースコンバットサウンドの新しい風となった高田龍一さんの楽曲は、こちらの楽曲のようなしっとりとした曲調のものが数曲あります。

これまでのエースコンバットサウンドにはあまり無いタイプの楽曲であるため、存在感を放っています。

基本的には同旋律ですが、まるで1つの楽曲のような繋がりを感じさせられます。

絶妙なテンポの変化がなんとも味わい深さを感じさせられ、ドラマチックなエンディングムービーに相応しい楽曲になっていると思います。

Ace Combat 6 Ending Theme “A Brand New Day”


エンドロールの楽曲です。

フルオーケストラをバックにボーイソプラノが主旋律を歌い上げています。

鳥肌が立つ美しいさのある楽曲で、ただただ素晴らしいです。

ボーイソプラノに限らずなのですが、子供の歌声からは純真さが感じられ、耳を奪われます。

特に高音域部は圧巻ですし、オーケストラや美しい旋律との融合も素晴らしい完璧な楽曲だと思います。 

ベストトラック

The Liberation Of Gracemeria


ボーイソプラノも余りにも素晴らしいため、ベストトラックとして1曲だけを挙げるのは非常に迷ったのですが、「ACE6」といえばこの楽曲だと思います。

シナリオの重要局面を迎えたミッション13で使用されている楽曲になります。

演奏はブルガリア国立放送オーケストラで、ダイナミクスや重厚感に溢れた凄まじい楽曲になっています。

楽曲構成は従来のエースコンバットサウンドらしい展開で、印象的な導入部から厚みが加わっていきます。

そして、長い導入部からいよいよ本作のメインフレーズの部分に入るとその爆発的なダイナミクスに圧倒されます。

これまでのエースコンバットサウンドの集大成にも感じられ、作曲された小林啓樹さんやサウンドチームの情熱も肌で感じられるような名曲です。

まとめ

全体的な音楽の方向性の変化であったり、ボーイズソプラノの導入であったり、楽曲のコンポーザーが増えたりと、新しい風を感じられるサントラになっています。

そのため、前作までのサウンドを楽しんで来たファンにとっては違和感を覚える方も多いかもしれませんが、一方で「The Liberation Of Gracemeria」というエースコンバットサウンドの目指していたところに辿り着いたかのような名曲も生まれています。

新しい風の中にあるこの名曲の存在によって、サントラ全体としての新しいバランスももたらしているように感じさせられました。

楽曲のインパクトでいえばシリーズ屈指の名曲である「ZERO」が最も強いですが、「The Liberation Of Gracemeria」も甲乙つけがたい名曲であると感じます。

ただし、「ACE6」全体の楽曲の中にあってより光放つ楽曲だと思いますので、こちらのサントラを是非多くの方に聴いて欲しいと思います。

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