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レビュー「ビューティフル塊魂」オリジナルサウンドトラック ~塊ステキ魂~

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違和感の正体は「ビューティフル」に纏わるコンセプトにあった!

コンポーザー:矢野義人、佐々木宏人、岡部啓一、遠山明孝、増渕裕二、三角由里、内田哲也、三宅優、濱本理央、渡辺量

ゲームのプレイ状況:未プレイ

ナムコのレビュー記事が続いておりますが、今回も「塊魂」シリーズより、Xbox360ソフト「ビューティフル塊魂」のサントラになります。

シリーズのサントラは他にもPS3版、PSP版、PSV版のソフトのサントラが存在しているのですが、現在のところ私が所持しているのは以上になります(全部欲しいです)。

サントラの全体像

17トラック入りで収録時間は70分となっております。

特徴的なのは、大部分が女性ヴォーカル曲で占められている点ですが、この辺りはゲームタイトルの「ビューティフル」に起因しているようです。

参加アーティストは謎のアイドル路線といったところで、昔のアイドルが多く、果てはアイドルマスターのキャラクターたちも参加しております。

また、コーラスに何故かコンポーザー陣自らが参加しているという、これまた謎の路線を歩んでおります。

このように特徴が明確故に、シリーズの中でもなかなか個性的なサントラに感じるのが良い部分だと感じております。

しかし、今作ではこれまで中心的な役割をしていた三宅優さんの楽曲が共同制作の1曲しかないように、コンポーザー陣の入れ替わりが生じております。

代わりに矢野義人さんが役割を引き継いでいるように感じるのですが、新しい風の力も強く感じられ、それ自体は悪いことではないのですが”塊魂らしさ”は、何処か薄くなってるような印象も持ってしまいました。

具体的には楽しく賑やかな雰囲気が薄くなり、やや大人しくなってしまったような印象があります。

インストゥルメンタルの楽曲が比較的多くなったのも一因かもしれません。

トップレート曲

※ 背景色付は☆4、その他は☆5

団結

BOYFRIEND A GOGO

Sayonara Rolling Star

ぐるぐるグラビティ

カラフルハート

STAR! STAR! STAR!

団結 / 作曲:佐々木宏人 ヴォーカル:IM@S ALLSTARS


同じくナムコの「アイドルマスター」シリーズとのコラボ曲になります。

「リーダーは誰にする?」という議論を歌の中でしています。

アイドル一人一人が自己紹介をしながら「我こそがリーダーだ」と主張していきます。

しかし後半はタイトルの通り、メンバーが団結し、仲良く歌唱しています。

個人的にはX360版の初代アイマスをプレイしているのでニヤニヤできる楽曲なのですが、知らない人からすると煩く感じてしまう方が多い楽曲だとも思います。

正直なところ「塊魂」の世界観から浮いてしまっているのですが、「1曲くらいなら良いかな」とも思いました。

BOYFRIEND A GOGO / 作曲:岡部啓一 ヴォーカル:松本伊代


正直、ここで岡部啓一さんの名前が出てきたのは驚きました。

ニーアシリーズの楽曲で有名な岡部さんですが、元の所属はナムコでしたので驚くようなことでは無いはずなのですが、ニーアシリーズとのイメージとのギャップが強いので驚いてしまいました。

幅広いジャンルで活躍されるのは、流石はゲーム音楽コンポーザーだなと思わせます。

松本伊代さんの歌うメロディアスで爽やかなナンバーに仕上がっています。

とにかく旋律が好きなのですが、変調の仕方が特に気に入っております。

歌詞はアイドルらしい乙女なものになっております。

Sayonara Rolling Star / 作曲:矢野義人 ヴォーカル:平山あや


タイトルから察するに初代塊魂の楽曲である「Lonely Rolling Star」アンサーソング臭がプンプンします。

どちらも矢野義人さんの楽曲になります。

…あの二人はお別れすることになったんですね。

あんなに乙女な感じで応援していたのに、別れるとなるとちょっとクールな雰囲気なのがリアリティがあり、実に生々しいです。

歌詞を探してみて知ったのですが、作詞者も矢野さんなんですね。

シリーズの他の楽曲もこのパターンがほとんどのようです。

コンポーザー自ら作詞とは、非常に興味深い部分です。

「塊魂」シリーズの楽曲は、ふいにこのような別れだったりと寂しい楽曲がは入っている印象があります。

それがまた良いのですが、なんだか王様の隠された孤独みたいなものが見え隠れする気がします。

ぐるぐるグラビティ / 作曲:内田哲也、三宅優、矢野義人 ヴォーカル:堀越のり


こちらの楽曲は共同制作になります。

内田哲也さんはシリーズでは今作からの参加になっておます。

サビの旋律が好きなのですが、特に最後の部分が気に入っております。

コーラスも印象的ですが、内田さんでも三宅さんでも矢野さんでもなく、ナムコサンドチームの一人である山本由貴子さんが歌われているそうです。

STAR! STAR! STAR! / 作曲:内田哲也


インストゥルメンタルの楽曲になります。

同じフレーズの繰り返しなのですが、様々な音が加わりながら雰囲気を一変させていきます。

ゲーム音楽でよくあるタイプの楽曲ですが、こういうのも私の好みの楽曲なのだなと最近気づかされました。

ベストトラック

カラフルハート / 作曲:矢野義人 ヴォーカル:斉藤由貴


こちらもシンプルにメロディーが好きでベストトラックに挙げました。

メロの歌詞含めちょっとテクニカルな部分がツボです。

「歌詞のそこでメロディーがそう動くのか!」という心地良さです。

こちらも矢野さんの作詞作曲ですが、歌詞も歌詞らしい表現が多彩でお見事です。

まとめ

改めて今回聴き返してみますと、「これ、アイドルマスターっぽくない?」という風に感じてしまう節がありました。

コンポーザーも重なっているようですし、今回はそういうコンセプトなのだろうなと窺い知れます。

アイマスファンにとっては聴き易い作品だと思うのですが、塊魂の楽曲を期待して聴くと、違和感を拭うことはできません。

また、歌唱が淡々としている印象の楽曲が多いのも今作では残念に感じられました。

アイドルらしい歌声ではあるのですが、その中でも抑揚が無いと物足りなさは感じてしまいます。

というわけで、結論としましてはシリーズの中でも「ビューティフル」に重点を置いた異色のサントラだなということです。

ここに気付いて聴いてしまうと違和感の正体が見えてくる、そんなサントラになります。

ただし楽曲は聴き易く、メロディアスなものが多いので、ゲーム音楽のヴォーカル楽曲が好きな方にはおすすめできるサントラだなとも思いました。

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