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FFシリーズ ゲーム音楽レビュー

レビュー「Final Fantasy 9」オリジナルサウンドトラック・プラス

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追加サントラだからと侮れない!「なぜ?」と想像を膨らませ楽しみながら聴ける!

コンポーザー:植松伸夫

今回はFF9のオリジナルサントラの追加ディスク的な立ち位置にある、こちらのサントラをご紹介します。

サントラの全体像

こちらのサントラはゲーム内で使用された主だった楽曲は収録されておりません。

オリジナルサントラに収録しきれなかった楽曲と、こちらのサントラのために特別収録された「Melodies Of Life 」のアレンジ曲が収録されております。

サントラに収録されなかった楽曲は、ムービーで使用されているものが多い印象があります。

その背景として感じますのが、原曲のあるアレンジ曲が多いということです。

そうなりますと、未収録となった経緯がなんとなく分かるような気もします。

とはいえ、理由は1つでは無く、複雑な事情があるのだとは思います。

また、こちらのサントラにはゲーム未使用の楽曲も収録されております。

サントラの後半、タイトルが英語の楽曲がそれに該当します。

例えば「Kuja 5」という楽曲があります。

こちらの楽曲は曲名からして、クジャというキャラクターの楽曲は少なくとも5つのヴァージョン(おそらく、アレンジの違い)が存在していて、一部のみがゲームで使用されたのだろうなという想像できます。

加えて、ゲーム未使用曲というのはこれら以外にも存在していて、こちらのサントラに収録されているのは、おそらく一部なのだろうなと感じました。

トップレート曲

黒魔道士VS黒魔道士

南ゲート突破

新女王誕生

ルーファウス歓迎式典 Millennium Version

マダインサリの娘

Main

Melodies Of Life (Silent Mix)

黒魔道士VS黒魔道士


この楽曲はタイトルの通り、黒魔導士たちと黒のワルツに纏わるイベント曲になります。

切ない旋律は、プレイヤーとしてはビビへの感情に繋がっていきます。

楽曲の収録時間が44秒と短いのですが、それが返ってに余韻を誘います。

南ゲート突破


曲名の通り、南ゲートを突破する際の楽曲です。

こちらの楽曲が使用されるムービーはスリリングな描写で、FF9の中でも印象深いもので今聴き返しても目に浮かび上がってきます。

スリリングさだけでなく、ゲート先の世界へのワクワク感も覚えるのですが、その辺りの重なり方が絶妙だなと思いました。

終盤の「バトル1」のイントロ部分のようなストリングスの旋律が鳴る箇所で特にその2面性を感じられました。

新女王誕生


「Melodies Of Life 」のサビ部分が使用されております。

ピアノによるシンプルなアレンジですが、その和音の美しさに驚かされます。

このサビ部分というのがポイントで、歌詞を思い浮かべると”勇気に変えて”という表現が、ダガーの心中に重なるような雰囲気をもたらします。

ルーファウス歓迎式典 Millennium Version


突然の登場に「なぜルーファウス?」と疑問に思った方も多いでしょう。

FF7の楽曲の友情出演的な?形態をとっております。

気になるのは「何処で使われていた?」というところですが、FF9においては、ゲーム内に登場するプリマビスタ楽団が演奏している曲として使用されています。

個人的に原曲からして好きな楽曲なので、思わずトップレートにしました。

原曲よりも柔らかみのある音色に感じます。

Main


未使用曲になります。

「Melodies Of Life 」のアレンジ曲で、サントラレビュー記事の方で私がベストトラックに挙げましたフィールド曲「あの丘を越えて」と同様にメロ部分のみが使用されています。

FF9の世界観に対して違和感がなく、使用勝手が良さそうな楽曲なので未使用なのが勿体なく感じました。

フィールド曲としての使用が最もマッチしそうですが、「あの丘を越えて」と似た楽曲ということで衝突が起こってしまい、楽曲印象が薄まってしまうという懸念があったのかもしれません。

あるいは、メインということは「FF9メインテーマ」を想定していたのかもしれません。

「いつか帰るところ」がメインテーマのような扱いになり、出番を失ってしまったのでしょうか。

Melodies Of Life (Silent Mix)


こちらはボーナストラックとして収録された「Melodies Of Life」のリミックス楽曲です。

もしかして、白鳥英美子さんのヴォーカルはこちらのボーナストラックのために新たに収録されたのでしょうか。

歌詞は英語版で、スローテンポで静かに響かせております。

白鳥さんの声という部分に着目しますと、もしかしたらオリジナル版よりも特徴を活かせているのではないかと感じさせました。

力が抜け、より白鳥さんの声の繊細さや暖かみが増しているような印象を受けました。

非常にリラックスできるので、これからは眠れぬ夜にこちらの楽曲を聴いてみようと思いました。

ベストトラック

マダインサリの娘


「エーコのテーマ」を聴いたとき、主旋律がなく伴奏だけの構成であったため、不思議な感覚を覚えたのですが、その主旋律があるヴァージョンがこちらになります。

この楽曲から主旋律を取っ払ったものが「エーコのテーマ」なのか、それとも「エーコのテーマ」に主旋律を加えてみたのか、順番がどちらなのかは定かではありませんが気になるところではあります。

なんといっても、「エーコのテーマ」は楽曲の中でも重要なキャラクターテーマ曲なので、経緯が気になるところです。

もしかしたら、元はこちらが「エーコのテーマ」として採用予定だったのかもしれません。

このように、様々な想像が駆け巡り、裏事情を探りたくなるというのもこちらのサントラの良い部分なのかもしれません。

そういった意味では、ファンディスクに近い要素もあるなと感じました。

こちらのサントラを楽しむにあたっての醍醐味がこちらの楽曲に感じられたので、ベストトラックとさせて頂きます。

まとめ

追加ディスク、あるいはファンディスクといった呈なのかもしれませんが、サントラとして十分楽しめる内容だと改めて感じました。

「オリジナルサントラ未収録だから」とか、「未使用曲だから」といった理由で侮っておりますと、その聴き応えや質の高さに驚かされるかもしれません。

ただし、お勧めの聴き方としてはやはり「どうして未収録になったのかな?」とか、「どうしてゲーム未使用なんだろう?」とか、「どこでなら使えそうかな?」とか想像を巡らせながら聴くことです。

そういった意味では一風変わったサントラではあります。

しかし、少なくともFF9の楽曲のファンでこちらを聴いていない方は、是非これらの楽曲を聴きながらFF9を隅々まで感じ取って頂くのをお勧めしたいです。

ただし、リバイバルサントラの方にも収録されるようなので、今から聴いてみたい方はそちらの発売を待つというのも選択肢の1つになってくるとは思います。

公式ページを確認しますと、「FF9 PLIS」に収録されている楽曲につきましては映像は付かないようですが、MP3データが収録予定となっているようです。

例によって私は予約しておりますが、FF9の20周年という節目を様々な形で楽しみながらお祝いしたいなと考えております。

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