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レビュー「マッピー」ゲームサウンドエフェクト

投稿日:2020年8月2日 更新日:

記憶に残る名曲を紐解く!

コンポーザー:大野木宣幸

ゲームのプレイ状況:未プレイ

今回も「PRESS START」2006年公演の演奏曲に焦点を当てます。

演目としましては「ナムコアーケードメドレー」ということで、複数のゲームタイトルの楽曲をメドレー形式で演奏されました。

その中で私が唯一所持しておりました「マッピー」の楽曲について記事にさせて頂きます。

記憶の中に生き続ける名曲

この機会に触れなくてはならないことですが、作曲者の大野木宣幸さんは2019年に他界されました。

当然ながらゲーム音楽業界に限った話ではないのですが、非常にショッキングなニュースとして昨年話題になっており、私の耳にも入ってきました。

最近当ブログで話題にしております「FF9」のように、「人の死」や、「記憶」をテーマにしているゲームもありますが、このような訃報を耳にしますと私自身、改めて考えさせられるものがありました。

私はゲーム音楽含む、様々な分野のクリエーターの方々をリスペクトしています。

その最たる理由は、「世に作品を残すことで、人々の記憶の中に生き続ける」という部分が凄いなと思いますし、自分にそれができたらなと憧れを抱いているからです。

素晴らしい楽曲を制作できること能力自体も当然ですが、そもそも私からしたら制作した楽曲を人に聴いてもらうという行動力という部分もリスペクトしております。

なぜなら、制作物を人に公開して「評価されない」だけならまだしも、「笑ってしまう」あるいは「バカにしてしまう」といった残念な文化も何処かに根付いてしまっていると感じるからです。

なので、クリエーターの方々というのは、そういう壁を打ち破るような行動力を持っているという見方もできるのかもしれません。

それだけ質が高いものを制作されているというのは事実ですが、どんなに質が高かったところで、それを人に公開するのは勇気のいることに変わりはないと思っております。

「マッピー」については私はプレイしたことがありません。

しかし、「メインテーマ」につきましては幼い頃になんとなく耳にしていたのか、知っておりました。

それを植松さんの「ピアコンズ」のCDで聴いて、どうしてもオリジナル音源が聴きたくてiTunes storeで検索して出てきたのがこちらのアルバムになります。

このようにゲームを知らなくても楽曲は知っているという、それこそ「記憶」に強烈なインパクトを与えるような楽曲を残してくださったのが大野木さんということになります。

”ゲーム音楽の父”とも言われていらっしゃいますし、いつまでも人々の記憶に残り続けるに違いありません。

遅ればせながら、ご冥福をお祈り申し上げます。

作品の全体像

こちらの作品は「ゲームサウンドエフェクト」と銘打たれております。

サントラというよりは、ゲーム中の全ての「音」を収められた作品です。

というのも、BGMと呼べるものは「メインテーマ」含め数曲しかありません。

そもそもゲームにBGMをあてるということ自体がアーケードのこの時代にはなく、「マッピー」が初めてとも聞いたことがあります。

それで”ゲーム音楽の父”と言う話に繋がるのですが、マッピーにおいても「音」の要素につきましては効果音が中心となっており、この作品も大部分が効果音で構成されています。

というわけで、当ブログの「トップレート曲」や「ベストトラック」という構成は割愛させていただき、この記事では「メインテーマ」について少々書かせて頂こうと思います。

「メインテーマ」の魅力はどこにあるのか?

多くの人を魅了するこの楽曲の魅力はどこにあるのでしょうか。

もちろん、第一にメロディアスで耳に残るというのが魅力的です。

しかし、最大の魅力はもしかしたら効果音との絶妙な掛け合いにあるのかもしれません。

作品の最後に「ゲームプレイ」というトラックがあり、そちらを聴くとよく分かるのですが、効果音ありきの楽曲にも感じるのです。

特に前半の主旋律の多くがビブラートのようになっている箇所に効果音に対する「意識」のようなものを感じます。

しかし、楽曲を効果音抜きで単体で聴いても素晴らしいのは何故だろう?と考えたときに楽曲構成の素晴らしさにも気付きました。

楽曲の展開として、中盤でベース音中心になったり、主旋律の後半部分でビブラートが消え、ストレートな音質になったりするのが抑揚が効いているように感じました。

音の強弱や、厚みが一定の単調なが曲なはずが、思いがけない形でダイナミクスをもたらしているような印象です。

こうした魅力がメロディアスな主旋律に加わるため、ずっと聴いていられるようなミラクルな楽曲になっているのだと思います。

まとめ

効果音なしの「メインテーマ」と効果音のありの「ゲームプレイ」を聴き比べ、それぞれの魅力を感じるというのが、この作品の最も味わい深い聴き方かなと思いました。

そして「記憶に残る音楽とはどういうものなのだろう」と思いめぐらせてみてはいかがでしょうか。

なお、今回は「マッピー」だけに焦点を当てましたが、「ナムコサウンドミュージアム from X68000」に多くの作品の楽曲が収録されています。

「PRESS START」2006年公演での演奏曲からは「マッピー」に加え、以下のゲームタイトルの楽曲が収録されています。

「ポールポジションⅡ」

「ギャプラス」

「ドルアーガの塔」

「ドラゴンバスター」

「メトロクロス」

「リブルラブル」

「スカイキッド」

収録曲が多く高価なため私はまだ入手できていないのが実情なのですが、ナムコのレトロゲームミュージックに関心が湧いておりますので、こちらも聴ける機会が来ればよいなと考えております。

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