小さな変化球でも原曲は生まれ変わる!
オクトパストラベラーアレンジ盤の第2弾
監修:西木康智
コンサート開催に伴い追加された楽曲をCD化した形になります。
目次
全体像
CDの発売が7/29でコンサートが7/28です。
すなわち、コンサートの予習が一部出来なかったということになります。
私もこのCDはコンサートの物販で買い、コンサート後に聴きました。
この方法はどうかな?と思うところなのですが、
個人的には予習もコンサートで初めて聴くアレンジも好きですので返って得した気分になりました。
そもそも、わざわざCD化してくれたこと自体が大変ありがたいです。
(お礼の気持ちでグッズも想定以上に買いました…)
コンサートの詳細は後日に書くとしまして、それよりこのCDの内容について話題にしましょう。
まずは曲目を見てみましょう。
曲目
1.Extend: OCTOPATH Character Theme Medley Beyond
2.Extend: 学問の都アトラスダム
3.Extend: 街は川と共に生きる
4.Extend: 洞窟ダンジョン〜地下道ダンジョン
5.Extend: フィニスの門
6.Extend: 大陸の覇者より〜バトルアドバンスト
7.Extend: Beyond OCTOPATH TRAVELER -Main Theme-
全ての曲目に”広げる”という意味を持つ”Extend”が付いてます。
前作のように”Break Side”及び”Boost Side”という言葉が付いていませんが、
アルバムタイトルには残されていますし、アレンジアルバムのコンセプト自体が消えたわけではありません。
曲目の中で分けるとしたら以下のようになります。
”Break Side” トラック1~4
”Boost Side” トラック5~6
1曲抜けてますね。
最後の「Extend: Beyond OCTOPATH TRAVELER -Main Theme-」につきましては、
両方が合わさった曲になっています。
そういった事情もあって、今作の曲目タイトルに付けるのは”Extend”にしたのだろうなと考えられます。
1.Extend: OCTOPATH Character Theme Medley Beyond
キャラクターメドレーをアコースティックなアレンジでというのは、間違いないですね。
外れるわけがありません。
曲数が少ないですがこの曲だけで8分半あります。
ボリューム不足というわけではありません。
トレサのハーモニカがピアノになる等、原曲での拘りの部分は消えてしまうのですが、
それでもピアノにしてもバイオリンにしても、演奏自体の素晴らしさがあるので贅沢な8分半に感じます。
2.Extend: 学問の都アトラスダム
バイオリンの持つ良さの引き出しを引き出しつくしたようなアレンジに感じます。
ピアノの伴奏もなんでこんなに柔らかな雰囲気がでるのかと不思議なくらいです。
時々主旋律に顔を出すのがまた良いですね。
3.Extend: 街は川と共に生きる
ちょっと意外な選曲の感じもするのですが、イントロだけで納得させられました。
全体的なダイナミクスも素晴らしいですね。
ドラムが入ってからの心地良さはフィールド曲であることを忘れさせます。
これこそアレンジアルバムとしての醍醐味なのだなと思いました。
6.Extend: 大陸の覇者より〜バトルアドバンスト
こちらは新曲で、スマホ版のシリーズ最新作の楽曲です。
原曲を知らないでアレンジの方を先に聴くという不思議な体験ができます。
この曲は進行が複雑で馴染み難い部分があるので、第一印象から気に入る人は少ないかもしれません。
しかし、何度か聴くと繰り返し聴きたくなるスルメ系の曲なので、ゲーム内で繰り返し聴くと考えると話題の曲となる可能性も秘めていると思います。
”Boost Side”の曲調ですが、ピアノとバイオリンも編成に加わっています。
これが、最後の曲への布石にもなっているように感じます。
7.Extend: Beyond OCTOPATH TRAVELER -Main Theme-
メインテーマの主旋律はヴォーカルで、アコースティックアレンジを思わせる曲調なのですが、後半にバンドの音が入ってきます。
ヴォーカルは私が聞いた限りでは歌詞が無く、だからと言ってずっと「ららら」が続くわけでも無く… 非言語的な表現で歌われていると解釈しています。
それによって響きに特化した歌い方になっているのですごく良いなと思います。
後半から曲のテンポも早まって、すべての楽器が揃うのが大団円的で前作から聴いてると特に感動します。
「ああ、聴いて良かったな」と思わせてくれるので、まさしく最後に相応しい1曲といったところです。
まとめ
このアレンジCDを私は非常に気に入っていますが、それは前作を何度も聴いた後だからこそ、と思う部分もあります。
なので、オクトパストラベラーの音楽が好きな方は両方聴いた方が良いかとは思います。
大きな変化球は無いですが、その中でもきっとアレンジ作品としての醍醐味を見付けることができるものに仕上がっていると思います。