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レビュー「OCTOPATH TRAVELER」オリジナルサウンドトラック

投稿日:2020年2月24日 更新日:

”懐かしくも新しい”感覚を生み出しているのはグラフィックやゲームシステムだけではない!

コンポーザー:西木康智

ゲームのプレイ経験:1周、裏ボス倒すまで。

ゲームだけでなく、音楽も話題になったオクトパストラベラーのサントラを紹介します。

西木康智さんの人物像

まずは、コンポーザーの西木康智さんに焦点を当てましょう。

正直なところ、私は今作品に至るまでご存知ない方でした。

存じ上げていなかった方が話題作の担当をされるということで、

「彗星のごとく」という表現を使いたくなるような感じがしましたが、

誤解もありそうなのでちょっと調べてみました。

現在はフリーで活動されていますが、元はコナミに所属されていたとのことです。

コナミで関わった作品で私が知っているものは無かったのですが、別名義で「beatmania」等の音ゲーに楽曲提供もされているとのことです。

これはゲーム音楽業界でありがちな”知らずに聴いている人が少なくないパターン”ですね。

ただ、これまでは1つのゲーム作品の音楽を一手に担われたご経験は無かったようです。

これはちょっと意外な真実ですね。

サントラの全体像

さて、オクトパストラベラーの音楽ですが、全体的な特徴としては2つ挙げられます。

1つは、主旋律が明確で、耳に残るメロディアスな音楽であること

もう1つは、オーケストラサウンドであることが挙げられます。

これらはゲームレビューの方でも書いたことなのですが、

ドッド絵キャラクターと3D背景の組み合わせによって、”懐かしくも新しいグラフィック”で描かれた作品であり、そこに上記の音楽的な2つの特徴が素晴らしくマッチしています。

ちょっと何言ってるのか分からないかもしれないので説明していきます。

まず、”古き良きドット絵”についてですが、こちらの方は音楽の主張が大きいくらいの方が良いわけです。

演出効果が高く、よりゲームの世界やシナリオに引き込まれますので。

ファミコンゲームとかですと、耳に残る覚えやすいメロディーのBGMが多いわけですが、

オクトパストラベラーもこの形式を意図的に採用していると考えて良いと私は考えています

次に、”新しさを感じさせる3D背景”ですが、これについてはピコピコと鳴るような電子音では合わないわけです。

むしろ、そこは大袈裟にゴージャスにした方が新しさを感じるのではないでしょうか。

そのゴージャス感を出すのは、音の重厚さという部分でオーケストラが最適なわけです。

このように、オクトパストラベラーというゲームの最大の特徴とも言える”懐かしく、新しい”という感覚は、

グラフィックやゲームシステムだけでなく、実は音楽も大いに関係していると考えられるわけです。

むしろこれは偶然ではなく、意図的に計算されて採用されたことだと思いますので、そこに音楽だけでなくゲームとしての凄みも改めて感じさせます。

また、サントラの構成も特徴的です。

メインテーマから、各キャラクターの曲を全て一通り入れ、

その後はフィールド曲が続き、そしてダンジョン曲、といったような構成になっています。

バトル曲は挟み込む形にはなっていますが、

聴く人間にとって分かり易い構成なので親切だなと思います。

トップレート曲

※ 背景色付きは☆5 その他は☆4

【DISC1】


OCTOPATH TRAVELER -メインテーマ-

神官オフィーリアのテーマ

学者サイラスのテーマ

商人トレサのテーマ

剣士オルベリクのテーマ

踊子プリムロゼのテーマ

薬師アーフェンのテーマ

盗賊テリオンのテーマ

狩人ハンイットのテーマ

フロストランド地方

フラットランド地方

コーストランド地方

サンランド地方

リバーランド地方

クリフランド地方

ウッドランド地方

【DISC2】


聖火の都フレイムグレース

感傷

学問の都アトラスダム

平穏な日常

海風を聴く街

山間の村コブルストン

洞窟ダンジョン

バトル1

清流の村クリアブルック

ボスバトル1

【DISC3】


バトル2

森ダンジョン

ボスバトル2

輝く砂漠のオアシス

街は川と共に生きる

崖下の村オアウェル

【DISC4】


バトル3

理を司る者

旅路の果てに立ちはだかる者

魔女と呼ばれる者

魔神の血を継ぐ者

エンディングテーマ

商人トレサのテーマ


この曲のハーモニカについてはどうしても一言モノ申したいですね。

いやー、素晴らしいです。

なんかこう、トレサの”迷いながらも力強い意志”と”海辺の街の風がなびく情景”がハーモニカ特有のベンドテクニック(音を半音上げたり下げたりして曲げる技術)及びビブラートで素晴らしく表現されているなと感じました。

それでいて、どこか優しい音なのがまたトレサっぽくて良いです

フロストランド地方


この曲も好きですね。

曲の出す神秘性だったり、いかにも寒い地方感だったりを巧く演出されている点が素晴らしいと思います。

そして、個人的にこの辺りでキャラクター育成作業をしていたので、

最もゲーム中で多く聴いた曲ということもあり、凄く思い出深い1曲です。

※同じ現象として、FF5で石像を狩りまくってジョブポイント稼ぎをした思い出から「ダンジョン」の曲がたまらなく好きです。

ベストトラック

ボスバトル2


ベストトラックは何の捻りもない感じになってしまいましたが、やはりこのボス戦闘曲はたまりませんね。

↑の動画のように、事前に公式で収録風景を公開されていたときの収録曲ですし、西木康智さん本人も特に自信を持って送り出した1曲なのではないでしょうか?

私は、前奏が終わった直後のピアノ~バイオリンの箇所が聴いててたまらないですね。

そして、その後のトランペットでまた派手さを出してくれる箇所も最高に好きですね。

すなわち、爆発力のある前奏から抑揚がうねる様に効いた曲なので、そういったところに強い魅力を感じさせられているのだと思います。

まとめ

曲目の解説については、実は西木康智さん自ら1曲1曲されています。

私の手元にはコンサートで入手した「OCTOPATH TRAVELER 音楽手記」なる素晴らしいアイテムがあるのですが、

インターネットでも公開されています。

サントラを聴きながら是非読んでいただきたいのですが、特に拘っていらっしゃるのが、どの楽器を主旋律に選ぶか、ということのようです。

キャラクターの曲についてはその点が強く表れていますので、是非頭に浮かべながら聴いてみて欲しいです。

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