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レビュー「ぷよぷよ!」オリジナルサウンドトラック

投稿日:2020年5月1日 更新日:

CDではあまり聴けない希少なぷよぷよサウンド!懐かしい曲のアレンジも!

コンポーザー:阿部栄基

ゲームのプレイ状況:DS版を旅のお供によく連れて行きプレイしていた。

「ぷよぷよ」シリーズ15周年を記念して発売された、ぷよぷよシリーズの外伝的な位置づけにある「ぷよぷよ!」のサントラです。

「PRESS START」2006年公演「落ち物パズルメドレー」という演目があり、私の所持しているサントラの中で、そのジャンルに該当しているようなものは無いかなと?と探してみました。

そこで見つけたのがこちらのサントラになります。

プレスタで演奏されたのは、おそらく初期作品の曲だと思われるのですが、せっかくの機会なのでこちらのサントラを聴き返してみました。

番外編とはなりますが、レビュー記事を書いていこうと思います。

「ぷよぷよ」シリーズの思ひ出

パズルゲームには特別な思い入れは無いのですが、なぜか「ぷよぷよ」シリーズは「スーパーぷよぷよ」からプレイしています。

ゲームボーイ版の「ぷよぷよ通」、セガサターン版の「ぷよぷよSUN」とプレイをしてきて、こちらのDS版も所持しています。

腕前は例によって残念なものですし、上達するような気配も一向に無いのです。

それでも「手元に置いておきたいな」と思わせる魅力があります。

私は学生時代、鉄道で一人旅をするのが好きだったのですが、こちらのDS版を旅行に持って行っていたのを覚えています。

苦痛な長時間移動を強いられることもあったので、何か気が紛れるような、時間の経過を早く感じさせるようなアイテムが無いかなと考えたときに「ぷよぷよ」の存在は大変頼もしく、重宝しておりました。

なお、私のプレイスタイルは、先の先までは考えられる頭脳や集中力を生憎持っていないため、それっぽい積み方をして、あとは運に任せて発火するというものです。

ごく稀に大連鎖を起こしてビックリすることもありますが、理解せずに積んでいるだけなので、だいたい途中で連鎖が止まってしまったり、爆発してしまったりといったことが多いです。

対人プレイどころか、コンピュータにも普通に負けるくらいの腕前ということになります。

サントラの全体像

特徴的なのは、「ぷよぷよ!」に登場する全キャラクターのテーマ曲が収録されており、パズルゲームのサントラとは思えない程曲数が多く、なかなか充実しております。

加えて、過去の曲のアレンジなんかもあって懐かしい気分にもさせてくれるの点も素晴らしいなと思いました。

一方で、残念に感じたのは音色です。

曲調の明るい曲ばかりなのは「ぷよぷよ」らしさがあって良いのですが、全ての曲の音色が煌びやかで賑やかなものでメリハリがありません。

なので、聴いていて曲の個性が感じ取りにくいですし、ちょっと飽きが来てしまい易いかなと思いました。

何処か単調に思えてくるので、サントラを通しで聴こうとすると、曲数の多さというのが逆にネガティブ要素にすら感じられるかもしれません。

スーファミ版の素朴な音色のイメージが強くあるため、私の期待しているものとはちょっと異なるかなという印象は持ってしまいました。

トップレート曲

※ 背景色付は☆5、その他は☆4

ぷよぷよ!-15th anniversary-

メインメニュー

キャラクターセレクト

フェアリーフェアー!

More beautifully!More strongly!

散歩の途中で

アコール先生の個人授業

みんなで対戦!朝までぷよぷよ

窓辺にて想うその名は…

時空を超えて久しぶり!

I want!you!…r power!

プリンプに降臨!サタンさま

ぷよぷよ!-15th anniversary-


オープニング画面の曲です。

わずか19秒のトラックですが、パズルゲームですからムービーがあるわけでもありません。

シンプルさがむしろ印象良いです。

私はこのゲームに関しては、少しプレイしては電源切って、また思い出したように少しプレイして… というパターンが多かったのです。

なので、ゲーム中で聴いた回数はこの曲が最も多いかもしれません。

とはいえ、短い割にしっかり耳に残っているのは、オープニング曲として役割をしっかり果たしており、良い曲だなと思います。

メインメニュー


”ひとりでぷよぷよ!”など、どのモードを選択するかという場面で流れる曲です。

こういう場面で使用する曲って、何を考えて作曲すれば良いのでしょうか。

私にはとても想像付きません。

この曲を聴いても分からないのですが、良い意味で当たり障りないような、それでいて耳にも残るという理想的なBGMになっているように思います。

キャラクターセレクト


キャラクター選考にちょっと悩んだりするときもあるので、意外と長く聴いたりすることもあります。

今にもぷよぷよが弾けそうな雰囲気を思わせる曲調で「これからぷよぷよを遊ぶんだ!」という気分にさせられます。

この辺もお見事だなと思います。

フェアリーフェアー!


アミティのテーマ曲です。

女の子キャラですが、元気で可愛らしい曲調で、キャラクターイメージに良く合っている印象です。

サントラでこういう元気の出るような曲は個人的に結構好きだったりします。

More beautifully!More strongly!


ラフィーナのテーマ曲です。

スピーディーな曲ですが、ちょっと間があったりして非常に聴き心地の良い曲です。

お嬢様キャラクターですが、ゲーム中で色々と主人公たちをかき回してような姿が思い浮かびます。

散歩の途中で


シグのテーマ曲です。

タイトルからメロディアスな旋律を想像しますが、聴いてみるとやはり心地良い旋律です。

特に中盤の旋律が気に入っています。

キャラクターのイメージ通り、どこかボーっとしているような雰囲気です。

想像よりも音が上がり切らずフラフラする箇所が好きです。

アコール先生の個人授業


授業ということで、学校で聴かれるチャイム音をバッキングに多用しています。

そこに着目して聴いてみますと、ちょっと違った楽しみ方ができます。

こういうアイデアは多くありそうで、具体的には思い浮かばなかったりするので、やられたなぁという感覚になります。

みんなで対戦!朝までぷよぷよ


この曲は聴いたことがあり。「あ、懐かしい!」と思ったのでアレンジ曲で間違いないと思い、原曲を必死に探しました。

私の分かった範囲ではGB版の「ぷよぷよ通」における対戦BGMとして使用されていました。

また、「ぷよぷよSUN」では「エキシビジョン」の曲でした。

「練習しながら聴いていたので耳に残っていたのか!懐かしいぞ!」と、ちょっとした感動が得られました。

I want!you!…r power!


シェゾのテーマです。

変態キャラですが何処か勇ましさも感じます。

その原因の1つはこの曲にあるのかもしれません。

RPGの戦闘曲のような曲調です。

プリンプに降臨!サタンさま


サタンのテーマです。

過去作のサタンで使用された「FINAL OF PUYOPUYO」をアレンジしています。

サタンと言えば、ぷよぷよがスピーディーに落ちてきて「速い!」というイメージですが、この音楽がよりスピードを感じさせます。

曲自体の速さというよりは、音符の細かさでそれが出ている印象です。

ベストトラック

時空を超えて久しぶり!


私の中では、「ぷよぷよシリーズと言えば、この曲!」となっている曲です。

SFC版の「スーパーぷよぷよ」ではお茶好きのガイコツさんと戦うとき等に流れていたような気はします。

愛嬌のある、馴染みやすい曲です。

アレンジされてちょっとテンポが速くなり、洒落た感じも出ています。

雰囲気は原曲そのままの方が良かったかなとも思うことはあるのですが、この旋律をCDで聴けるのは非常にありがたいです。

まとめ

音色はゲーム場面で聴くのはあまり気にならないかもしれませんが、サントラとして聴くと本当に全てが同じなので大変気になります。

しかし、私はそれでもこのサントラを所持していて良かったなと思っています。

その理由は、ぷよぷよシリーズのサントラは希少であることが1つで、特に懐かしい曲のアレンジ曲もあるというのが大きいです。

また、ランダム再生で他のゲーム音楽とごちゃ混ぜに聴いていて、このサントラの曲が流れますと「おっ!ぷよぷよだ!」となります。

この「おっ!」と思う瞬間の価値というのは小さくないのではないでしょうか。

というわけで、「ぷよぷよ」シリーズをプレイしたことのある方でしたら聴いてみる価値があるサントラだと思います。

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