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レポート「OCTOPATH TRAVELER Break, Boost and Beyond」~曲目編~

投稿日:2020年3月22日 更新日:

CDとは異なるライブの魅力が感じられる!

2019年7月28日 オリンパスホール八王子

作曲、プロデュース:西木康智

編曲:森悠也、青木征洋、吉田篤貴、Seku、Ren、西木康智

こちらの記事の続きになります。

この記事では各曲目の話題を中心に書かせて頂きます。

セットリスト

第1部


1.OCTPATH TRAVELER -メインテーマ-

2.フロストランド地方

3.バトル1

4.崖下の村オアウェル

5.赤き断崖の集落

6.学問の都アトラスダム

7.決意

8-9.宝物のために~ボスバトル2(Boost Ver.)

10. 理を司る者

11. OCTPATH Character Theme Medley

第2部


12. 街は川と共に生きる

13. 洞窟ダンジョン~地下道ダンジョン

14-15. 師匠のために~旅路の果てに立ちはだかる者

16. 大陸の覇者より ~バトルアドバンスト

17. フィニスの門

18. 魔人の血を継ぐ者

アンコール


19. プリムロゼのテーマ

20. ボスバトル2(Brake Ver.)

21. Beyond OCTPATH TRAVELER – Main Theme –

各曲目の感想

1.OCTPATH TRAVELER -メインテーマ-


ゲーム同様、映像にキャラクターのプロフィールを用いる演出が最高ですね。

気持ちを高めてくれます。

全体のサウンドとしてオーケストラコンサートのように大きな編成ではないとは思えないような盛り上がりをいきなり見せてきましたので、この時点でCDとは全然印象が異なりました。

オープニングから出演者の皆さん、特にピアノの森悠也さんが楽しそうで、こちらとしても気分が大いに高まる最高のオープニングでした。

2.フロストランド地方


オープニングから打って変わり、バイオリンの吉田篤貴さんとピアノの森悠也さん2人だけでの演奏で、会場がの雰囲気もしっとりとなります。

雪の舞う幻想的な演出の中、お二人の掛け合いながら見せるダイナミクスに酔いしれさせて頂きました。

3.バトル1


バトルシーンの映像なんですが、こうして生の音楽を聴きながらバトルシーンを見ていると、「Break!」という画面の演出効果がいかに高いのかが改めて見えてきました。

まさにその映像にシンクロするようにバンドのダイナミクスも生まれていています。

RenさんのガットギターソロからSekuさんのエレキギターソロに切り替わる際に映像が4画面に切り替わるのも演出として大変盛り上がりました。

4.崖下の村オアウェル


吉田さんのクラリネット、森さんのピアノ、Renさんのガットギターの編成です。

こちらもアコースティック色が強いのですが、何と言いますかシンプルに聴き入ってしまいますね。

ヴァイオリンの人がクラリネット吹いてる!とこの曲でなった人は私だけではないはずです。

5.赤き断崖の集落


Break -sideの聴かせどころの曲です。

バイオリンの須原杏さん、チェロの内田麒麟さんが加わり、鳥肌レベルのストリングスサウンドを堪能できました。

バイオリンの暴れっぷりがCD程ではないという印象だったのですが、より洗練されているなとも思いました。

チェロのソロも聴きどころですね。

個人的にはRenさんのガットギターでのストロークの巧さにも「やべぇ、やべぇ」と興奮してしまいました。

6.学問の都アトラスダム


バイオリン、チェロ、ピアノの編成でした。

個人的には主旋律は弦だけでの方が好みかな?という印象は持ちました。

演奏はもちろん素晴らしかったですが、ちょっとだけピアノが浮いてしまっているような感じがしましたので。

というわけで、この曲はピアノソロでも聴いてみたいななんて思ったのですが、ピアノソロアレンジのCDの作成なんていかがでしょうか。

西木さん、森さん、スクエニさん。

ちょっと期待して待ってみます。

7.決意


今度は吉田さんがビオラに持ち替え、ピアノの森さんとのコンビで演奏されました。

恥ずかしながらバイオリンとビオラの違いもよく分かっていないのですが、ビオラの方が音が低くて、バイオリンとは一味違った力強さがあるんですね。

良い勉強になりました。

伸びやかさよりも、切れ味の良い音を出されていた印象なのですが、私のような素人にもビオラの素晴らしさが感じ取れる素晴らしい演奏でした。

8-9.宝物のために~ボスバトル2(Boost Ver.)


ゲームの魅力の1つであるボス戦への演出の流れをこちらでも周到されています。

ボスバトル2のイントロが来ると自然と熱が入るのはコンサートでも同様でした。

この曲ではギターのRenさんの表情や身振りが印象的でした。

10. 理を司る者


戦闘画面が激しいこと激しこと。

こいつら強かったよな、と思い出されます。

照明が揺れる演出で激しさを感じられます。

エレキギターのきめ細やかさが印象的で、慎重に、かつ素早く正確にコマンドを選んでいるかのようでした。

11. OCTPATH Character Theme Medley


1部の最後にこれを持ってくるのは、なるほどなと思わせます。

最高の余韻を残して2部へ移れますね。

吉田さんがクラリネットにバイオリンに忙しいです。

私が特に好きなのは、ハンイットのテーマ部分の弦楽器の美しい調和です。

胸の奥まで染み入ってきます。

12. 街は川と共に生きる


バイオリンの伸びやかさが際立って、ピアノも凄く効いています。

音響的にもアレンジ的にもどうやってこの絶妙なバランスを出しているのでしょう。

コンサートで印象に残り、アレンジCDの方でもお気に入りのトラックとなりました。

13. 洞窟ダンジョン~地下道ダンジョン


バイオリン、チェロ、ピアノの編成です。

ちょっと意外な選曲にも思えました。

ピアノ主旋律部分がバイオリンのバッキング含め印象的でした。

14-15. 師匠のために~旅路の果てに立ちはだかる者


Sekuさんの気持ちよさそうな滑らかなギターソロが印象的でした。

8弦ギターの低音域をなかなか使わないな、どういう意図で8弦なんだろう?と思ったら、最後に聴かせてくれました。

低くうねる様に響くサウンドが新鮮でしたが、こういう使い方をするものなんですね、とこちらも勉強になりました。

16. 大陸の覇者より ~バトルアドバンスト


新作の戦闘曲ということで、この場で初めて聴いた曲なのですが、新作も楽しみだなと思わせました。

この戦闘曲では上田哲也さんベース音の存在感が印象に残っています。

オーケストラ版も公式で紹介されていますので貼っておきます。

17. フィニスの門


ピアノのイントロからしてもう神秘的で、ヤバい場所へ来てしまった感がこのコンサートでも溢れてきました。

そして、バイオリンとエレキギターの掛け合いから最後へ繋がるところは鳥肌が立ちます。

18. 魔人の血を継ぐ者


Boost Sideの聴かせどころの曲です。

青木征洋さんが難しいアレンジをされて、バンドチームは演奏が本当に大変な曲だったようですが、皆さんプロを感じさせる凄い演奏でした。

印象的なのはエレキギターで、主旋律もバッキングも格好良かったです。

あと、ドラムの今井義頼さんのスティック回し後のシンバルが非常に格好良かったです。

19. プリムロゼのテーマ


アンコールの1発目はバイオリン、ピアノ、ガットギターの編成です。

この流れでもう1曲少人数編成で聴かせてくるのも粋だなと思います。

にしてもRenさんのガットギターが巧いな、とこの曲でも感じさせました。

20. ボスバトル2(Brake Ver.)


Renさんが抜けてチェロの内田さんが入ります。

森さんと内田さんのロングトーンの凄さが聴きどころでした。

ロングトーンの中に繊細なビブラートの他、ダイナミクスまで感じさせます。

21. Beyond OCTPATH TRAVELER – Main Theme –


最後は全員で!

本当に最後に相応しいとはこういうことですね。

これまで様々な編成で演奏してきて、最後に全員が揃ってヴォーカルまで入るなんて大団円的で最高のフィナーレだと思います。

主演者の1人1人がまるでオクトパストラベラーの主人公たちのようです。

心から拍手を贈りましたが、一方で非常に名残惜しい。

これこそがコンサートの醍醐味ですね。

まとめ

非常に満足いくコンサートでした。

西木さんが自らMCをされる姿も良かったですし、なんといっても出演者の演奏の質の高さがスタジオでの音よりも、こうして生で聴いた方がエネルギッシュで聴きどころ満載でした。

演出部分だけでなく、そういった部分でアレンジ盤とこのコンサートでは印象が異なりました。

コンサートタイトルに「Beyand(超えて)」という言葉が用いられていますが、正に「Beyand」の部分を感じられた気がします。

こちらのコンサートはBlu-ray discで楽しめます。

あまり知られていなかった西木さんの人物像も人柄だったり、周囲の人間関係だったりが垣間見えたりします。

また「ちょっと2枚のアレンジ盤が合わなかったな」という方でも、私のように印象が変わるかもしれないので、オクトパストラベラーの音楽が好きな方は観てみるのも良いと思います。


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