オリジナル版をプレイしてリメイク版の良さを再認識した!
1997年 1月31日 発売 / スクウェア
先日FF7リメイクをプレイしました。
しかし、進化だったり変化だったりを感じるという楽しみ方が出来ていないなというのを感じました。
オリジナル版は友人に借りてクリアはしているのですが、それが確か2003年頃だったと思います。
時間も経っていますし、プレイしたタイミング的にも既により進化したゲームをプレイした後で、強い印象が残らなかったので、記憶にほとんど残っておりません。
そこで、オリジナル版を再プレイする機会を探っていたのですが、丁度PSストアでセールをしていたので、ありがたく購入しました。
そして、リメイク版と同じミッドガルを出るところまでをプレイしてみました。
今回の記事はオリジナル版をプレイした感想だけでなく、それを踏まえてリメイク版について改めて思うことなどを書いていこうと考えております。
目次
オリジナル版の感想
グラフィック
当時は素晴らしい最先端のグラフィックだったというのは言うまでもないのですが、今プレイすると非常に厳しかったです。
適切な言い方では無いのかもしれませんが、少なくとも現在の視点から率直に感じるのは、中途半端さでした。
ムービーはまだ受け入れられる部分がありましたが、ダンジョンを探索する際なんかは非常に見づらく、例えば魔晄炉の梯子が、梯子なのか何なのか分からない、といった具合でした。
なので何度も迷子になりましたし、どこに行けば良いのか分からないという状況に陥り非常に厳しかったです。
「これならドット絵の方が遊び易いし、魅力的だな」とまで思ってしまいました。
当時ドット絵からCGに変わって大きな感動を得た人が世界中に大勢居たのは分かっておりますが、「むしろドット絵の方が良い」なんていう逆方向の感想が出てしまったことに少々驚きました。
ただ、こうした現象は、過渡期に発売されたゲームだから生じることであり、それだけ重要な作品であったということを再確認させられました。
やはり偉大な作品であることには変わらないなと思います。
ゲームシステム
これもちょっと戸惑いました。
まず、プレイ当時は全く感じなかった戦闘のテンポの悪さを感じました。
それも、敵の方が素早さが早く、一通り攻撃を受けてから反撃してまたATBゲージを溜めるというのがプレイしていて心地良くなかったです。
ランダムエンカウントシステムが煩わしいと思ったのも今回のプレイが初めてかもしれません。
グラフィックが見づらい、分かりづらいなかで言ったり戻ったりしていると容赦なく戦闘画面に切り替わり、テンポの良くない戦闘が始まるという流れが非常に厳しかったです。
たまらず何度か「エンカウントなし」のブースト機能を発動してしまったくらいでした。
シナリオやキャラクター
シナリオは反対に、悪い意味でテンポが良すぎます。
分かり易いのは、スラム街がとんでもないことになっているのに、描写が浅く、あっさりとしてしまっています。
また、リメイクのように移動中のパーティメンバーでの会話もないため、キャラクターの描写も不十分に感じられました。
シナリオもキャラクターも、細やかな設定があるはずなのに、それをゲーム内に落とし込めていないという印象でした。
繰り返しになりますが、これらの感想は、あくまでも今プレイしてのものですが、想像していた以上にネガティブな感想ばかりが出てきたなという風に思っています。
しかし、裏を返せばそれだけリメイク版が素晴らしかったのだなというのも感じさせられました。
というわけで、これらのネガティブ要素がリメイク版でどのように進化したのかをまとめていこうと思います。
リメイク版での進化
グラフィック
最も大きく進化した要素なのではないでしょうか。
オリジナル版のように見えづらくて迷子になる場面は無いのですが、それどころか探索意欲が湧いてきます。
特に魔晄炉等の暗いダンジョンではそれが著名でした。
しっかりと求められているものに進化しているというのを再認識させられました。
ゲームシステム
シームレスバトルの快適性もそうですし、ATB要素を残しながら爽快なアクションバトルを楽しめるというのは素晴らしかったと思います。
戦闘しているうちにダンジョンの方向を見失うというのはゲームをプレイして私がよくぶつかるネガティブ要素で、FF7リメイクも例外ではありませんでした。
しかし、マップも見づらくは無かったですし、快適にプレイできた方だったなと今になって思ったりもしました。
シナリオやキャラクター
この辺はレビュー記事で書いたことなのですが、これらの進化も素晴らしいと思います。
シナリオは追加部分もありましたが、本来のボリュームに相応しいものになったという風に感じています。
結果より惹きつけられ、より先が気になるようになりました。
もし分作にせず、従来のテンポで詰め込まれていたら、個人的にはFF7シリーズへの関心は無くなっていたと思います(次作の見通しが発表されていないのは大問題ですが)。
キャラクターも本来持っていたはずの魅力を存分に引き出されています。
パーティメンバーもそうですし、アバランチのメンバーも同様です。
特に移動中の会話が絶妙で非常に効果的でした。
まとめ
オリジナル版ではネガティブな感想ばかりを挙げ、リメイク版を絶賛するような流れになってしまいましたが、オリジナル版をプレイすることでよりリメイク版の魅力を感じ取ることができました。
私はこのように後からプレイすることになってしまいましたが、リメイク版をこれからプレイしようと思っている方は、オリジナル版を是非先にプレイしておくことを強くお勧めします。
ミッドガルを出るまでの所要時間は4~5時間くらいで手軽にできます。
配信版のブースト機能を利用すればもっと短く済みます。
「そんな序盤までしか作られてないのか!」という厳しい意見が多く聞かれますが、オリジナル版をプレイした後にリメイク版をプレイすれば私みたいに「分作だから素晴らしい!」という真逆のものになるかもしれません。
あるいは、リメイク版をあまり楽しめなかった人がオリジナル版をプレイすることでリメイク版の良さが見付けられる、なんてこともあるかもしれませんので、いずれにしても今こそ多くの人にオリジナル版をプレイしてみて欲しいなとお載っています。