終わらないライブアライブ熱を感じさせられた夏の終わりの日。
2019年 8月31日開催 新宿ReNY
「ライブアライブ」関連の記事が続きましたが、ひとまず一区切りになります。
来年またライブレポートを書くことになる可能性も高そうではありますが、ひとまずのラストは、新宿で開催された25周年記念ライブを振り返っていこうと思います。
目次
開催概要
2018年開催の鶯谷編に引き続き、2年連続での開催となりました。
「来年もやるぞ!」と時田貴司さんが仰っていましたし、今度こそキリの良いアニバーサリー周年ですので、開催が実現される期待は元より高かった公演になります。
2019年8月31日という開催日は、夏の終わる寂しさを感じるタイミングではありましたが、「作品の熱さをこのまま残して行こう」というメッセージだと勝手に解釈して臨みました。
会場は新宿の高層ビル群の一角にある新宿ReNYというライブハウスで、私自身は初めて訪れる場所でした。
前年の古き良きを感じさせられた会場とは大きく異なり、まだ新しさが残っているような雰囲気の会場です。
立地的には近くに飲食店が多く、時間を有効に使えるという点がありがたかったです。
昼夜2公演形式で開催され、これまでの「ライブアライブ」イベントの中で最も規模の大きいものと言えます。
なお、私が参加したのは昼公演のみになります。
イベントの全体像
全体像としては前年の公演と大きな差はありませんでした。
ライブがメインで、所々に時田さんら出演者のトークがあり、漫画家の方々のライブドローイングのコーナーもありという、いつもの形式です。
変化が少ないというのはネガティブに考えれば物足りなさを感じる方もいるのかもしれませんが、確立されたライブアライブイベントとしての形式にも感じられ、私自身は「毎年これで良い」という感覚もありました。
部分的な変化としては少なくはなく、例えば出演者やゲストのメンバーが一部変わった点がありました。
また、楽曲のアレンジも変わっておりました。
そして、名物のコール&レスポンスは、
「あの世で俺に~?」「詫び続けろー!!」
だけでなく、
「そうだろ?」「松っ!!!!」
といった新しいパターンも開発されていました。
グッズも新しくなっており、私も例によって何点か購入しましたので、まずは物販から振り返ろうと思います。
物販販売
本公演のグッズとしては以下の3点でした。
LIVE A LIVE ミニクリアファイルセット
LIVE A LIVE A LIVE 2019 新宿編 ~25th Anniversary~ Tシャツ
LIVE A LIVE A LIVE 2019 新宿編 ~25th Anniversary~ トートバッグ
ミニクリアファイルセットは8枚入りで、各編のデザインされたものと、ゲームパッケージデザインのものがあり、非常に豪華な内容でした。
Tシャツは今回は黒Tシャツで、背部に英字のプリントが入っていました。
おろらく、「あの世で俺に…」の文面です。
トートバックは白色で、「新宿編」の文字と各キャラクターのデザインが入っていました。
その他の物販としては、下村陽子さんのサイン入りCDやLaiD Back Gorillaのステッカー、そして昨年も販売されたクリアファイル及びピンバッジが販売されました。
ちなみに私が購入したのは本公演のクリアファイルとTシャツ、そして念願の下村陽子さんのサイン入りサントラです。
昨年の反省を活かし、早く来て並びました。
今回は時田貴司さんのサインはありませんでしたが、大切に保存しています。
なお、Tシャツは部屋着にしていますが、クリアファイルは勿体なくて使えておりません。
出演者
今回も豪華なメンバーでした。
全員ご紹介します。
ゲーム制作関係者
時田貴司(ディレクター)
下村陽子(コンポーザー)
岡宮道生(パブリッシャー)
ゲストMC
ノブオ(ペンギンズ)
演奏者
LaiD Back Gorilla:
AKIRA(ベース、バンドマスター) ※ 現在は岩田彬良さん名義
岡島俊治(ドラム)
本間大健(ギター)
森空青(ギター)
井上薫(キーボード)
なかむらえいじ(キーボード)
朝岡周(サックス)
テイセナ(バイオリン)
ゲスト演奏者
YOKO(口笛)
ライブドローイングゲスト
皆川亮二(現代編キャラクターイラストレーション)
藤原芳秀(功夫編キャラクターイラストレーション)
ゲーム制作関係者
前年と全く同じ3名の方が今回もいらしてくれました。
ライブアライブのイベントでは必ず目にして、お話を聞きたい方々です。
ゲストMC
今回からお笑い芸人のノブオさんがMCに加わりました。
経緯としましては、テレビ東京系列の深夜番組でノブオさんが「ライブアライブ」を名作としてプレゼンしたのが反響を呼んだのが今回の出演のきっかけとなています。
この時はまだ「ライブアライブソムリエ」という謎の肩書は付けられていませんでしたが、今年の26周年生放送で時田さんが唐突にこの肩書を付け、ある種のプレッシャーを与えることになりました。
MCを盛り上げるという点では、やはりお笑い芸人が入る効果は絶大で、大いに盛り上げて下さいました。
特に攻略本を片手に熱く語る様は非常に印象的で、私も帰宅後すぐに攻略本で若かりし頃の時田さん、下村さん、岡宮さんの姿を拝みました。
演奏者
前年同様にAKIRAさん率いるLaiD Back Gorillaの面々でした。
一部メンバーの入れ替わりもありますが、大きな変化としてはキーボード奏者が1人増えていらっしゃいます。
そして何より今回はサックス奏者の朝岡周さんが加わったのはバンドのサウンドに大きな変化をもたらしました。
前年はバイオリンのテイセナさんが主旋律を弾くことが多く、非常に目立っていたのですが、今回はサックスと交互に出番が来るような感じで、前年とは違った音を楽しむことができました。
凄く細かいところですと、AKIRAさんが今年は座って演奏されていたのが何故か印象的でした。
ゲスト演奏者
前回の幕末編の楽曲をHIDE×HIDEさんの尺八と三味線で奏でたのも素晴らしかったのですが、今回は西部編にスポットを当て、口笛奏者のYOKOさんがゲストに招かれました。
「口笛世界チャンピョン」として紹介されていたのですが、その腕前は凄まじく、特に1オクターブ上げて吹き始めたときは大変驚きました。
口笛というのは誰もが吹いたことがあるだけに、凄さが伝わり易いなと思いました。
ライブドローイングゲスト
前殿同様に漫画家の皆川亮二さんと藤原芳秀さんが来てくださり、披露して頂きました。
締め切りも迫り忙しいに違いない中、2年続けて快諾して頂くというのは、ライブアライブへの愛情が伝わてくるようで、非常に感動的でした。
何度でも見たいので、来年また機会があるようでしたら来ていただけると嬉しいです。
セットリスト
1.SELECT・A・LIVE
2.LIVE・A・LIVE
3.最強 -VICTORY ROAD-
4.猛者達…
5.Versus!
6.Knock You Down
7.CAPTAIN SQUARE
8.Unseen Syndrome
9.星屑のキャプテン
10. Wait for Truth
11. PSYCHOで夜露死苦!!
12. いいお天気でしょ!
13. Kiss of Jealousy
14. WANDERER
15. The Wilds
16. MEGALOMANIA(西部編口笛Ver.)
17. 密命
18. 忍音
19. 殺陣!
20. 在中国的戦闘
21. 鳥児在天空飛翔 魚児在河里遊泳
22. 凛然なる戦い
23. 届かぬ翼
24. 魔王山を往く
25. Illusion…
26. Pure Odio
27. MEGALOMANIA
28. Live for Live
29. GO! GO! ブリキ大王(Encore)
今回もボリュームは凄まじく、主要曲は全曲セットリストに入っている印象です。
前回と同様に現代編から始まるのは、やはり最初に盛り上げるためでしょうか。
しかし、その後の順番が異なっているのは、まるで2周目をプレイしたかのようなリアルな感覚がありました。
周回プレイすると「前回は次どれやったっけ?」とふと考えたりすることがあるのですが、そうした感覚をこちらのライブでも抱きました。
ハイライトはやはり西部編でしょうか。
どうしてもYOKOさんの口笛の印象が強烈に残ります。
西部編の楽曲の他、エンディング曲の「Live for Live」においても西部編のパートを吹かれていました。
「MEGALOMANIA」も前回HIDE×HIDEさんによる幕末編Ver.を演奏したのに引き続き、今回はYOKOさんの口笛による西部編Ver.が演奏されました。
こうしたゲストによる「MEGAROMANIA」が恒例化している流れは素晴らしいアイデアだなと思います。
次回への期待も膨らんでしまうのですが、是非ともHIDE×HIDEさんYOKOさん両方に出演して頂いてコラボして欲しいななんて考えてしまいました。
まとめ
新宿編も情熱が生み出す心地良い空気が流れており、皆で盛り上がって大いに楽しめるものでした。
音響トラブルがあったのだけは残念だったのですが、ノブオさんとYOKOさんという新しい風が加わったことにより、次回への期待がさらに膨らみました。
個人的に印象に残ったのは、整理番号順に並ぶ際のファンの暖かい空気です。
「何番ですか?」「〇番なのでもっと前ですよー」なんていう掛け合いがあちこちでみられ、親切な人ばかりでした。
いつの日にか再び、出演者もファンもまた同じ場所に集まって、特別新しいことはやならくても良いのだけれども、このようにして楽しめる機会が来ることを楽しみにしております。
「あの世で俺に~?」
の声を、詫び続けながら待とうと思います。