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レビュー「GOD EATER」オリジナルサウンドトラック

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2人のヴォーカル楽曲含め、豪華な内容のサントラで、ゲーム未プレイでも繰り返し聴きたくなる!

コンポーザー:椎名豪 ヴォーカル:ドナ・バーク、alan

ゲームのプレイ状況:未プレイ

『鬼滅の刃』の影響で椎名豪さんの作品を聴く機会が増えておりましたので、今回はその中から「GOD EATER」のサントラをご紹介したいと思います。

「GOD ETART」と私

上記の通り全くの未プレイです。

ジャンルはいわゆる「狩りゲー」であることは存じており、そのジャンルで私が思い浮かぶゲームの3つのタイトルの中に入っております。

なぜ未プレイかと言いますと、私はシンプルにゲームが下手で、特にアクションゲームを苦手としているからです。

挫折してすぐに止めてしまうのが目に浮かぶのです。

しかし、今回サントラを繰り返し聴いたところ、音楽に関しては改めて惹かれるものがあり、ゲームへの関心も高まりました。

というわけで、PS VITAの「GOD EATER RESURRECTION」を購入してしまいました。

まだ届いていないのですが…

ゲームを楽しむためにもここでサントラを紹介させて頂き、気持ちを高めていこうと思います。

サントラの全体像

ディスク2枚組の全55曲、収録時間は126分となっております。

ボリュームとしてはやや少なめな印象ですが、その分繰り返し聴くのには丁度良いバランスを感じさせるサントラです。

コンポーザーは椎名豪さんがほとんどのが楽曲を作曲されていますが、一部のヴォーカル曲のみ菊池一仁さんという多くのJ-Popの楽曲を作曲されている方が担っています。

サウンド的には聴き返す前はロックテイストのイメージがあったのですが、音楽ジャンル的には多岐に亘っております。

サントラの中核となるメインテーマやヴォーカル曲があり、そのアレンジ楽曲も含まれております。

「GOD EATER」の楽曲と言えばこの旋律!というイメージの掴み易い内容に仕上がっており、その辺りは個人的には好印象も抱きます。

印象深いフレーズもあり、今現在もそうなのですが、それが延々と頭の中で再生されるようなこともあります。

トップレート曲

※ 背景色付は☆5、その他は☆4

[DISC1]

Over the clouds

嵐を切り裂いて

狼の咆哮

街を覆う影

オトナの時間 -Romance Mix-

人類の天敵

ヒトの温もり

吹雪の声

迫る悪夢

激情

炎の舞

神と人と

No Way Back -Out of My Way-

救世主の帰還

安らぎのとき

神と人と Vocal Ver.

[DISC2]

ゴッドイーター

ヒトの思惑

休憩タイム

No Way Back

神々の食卓

吹雪の声 -凍てつく空-

迫る悪夢

儚き願い -追憶-

新しき世界 -未知なるもの-

オトナの時間

Deo Volente

my life

神と人と -Shall we meet again-

嵐を切り裂いて


フィールドやイベントで使用されている楽曲のようです。

この楽曲は『テイルズオブレジェンディア』でも使用できそうなオーケストラルサウンドになっていますが、ピアノの使い方が似た雰囲気を感じさせます。

綺麗な旋律なのですが、それを長く引っ張らず次々と展開して行く、そんな”椎名節”を感じさせます。

狼の咆哮


拠点地の楽曲らしいのですが、勇ましさや力強さを感じさせます。

派手なフレーズがあり、それを大胆に使用しつつも全体を巧くまとめております。

その辺が椎名さんの楽曲の面白さであり、素晴らしさであるなと感じさせます。

ヒトの温もり


こういう暖かみのあるギターサウンドは大好物なので、どうしても高いレートを付けてしまいます。

短い楽曲ですが、ホッと一息付けます。

神と人と Vocal Ver.


椎名豪さんが作曲されており、ヴォーカルはドナ・バークさんです。

このパワフルな歌声に聞き覚えのある方は多いと思うのですが、様々なゲームにおいてヴォーカルを担っています。

私は「メタルギアコンサート」「PRESS START」で生の歌声を聴いたこともあります。

こちらの楽曲は重大なイベント等で使用されており、ゲームを象徴する楽曲ともなっています。

インストルメンタルのアレンジも良いのですが、やはりドナ・バークさんの歌声によるインパクトは強く、私はこちらの方が好みです。

旋律がパワフルなヴォーカルと非常にマッチしていて名曲だと感じさせます。

ゴッドイーター


メインテーマ曲です。

メロディアスでなのは他楽曲も同じなのですが、こちらの楽曲はメインテーマ曲ということで、比較的シンプルな構成になっている印象があります。

この楽曲の存在だけでも、ゲームの価値を高めているのではないかと感じさせるほど素晴らしい楽曲で、ゲームの興奮も高められているのではないでしょうか。

なお、こちらの楽曲をアレンジされた楽曲もゲーム内で複数使用されており、ゲームサウンドの中核を担っております。

休憩タイム


ジャンル的にはボサノヴァと言って良いのでしょうか。

カフェ等の寛ぎの空間で耳にしそうなサウンドです。

ゲーム場面としてもそうなのでしょうが、サントラとしても”休憩タイム”といった様相で、やはりホッとさせられる楽曲です。

my life


エンディングの楽曲です。

作詞は古内東子さん、作曲は菊池一仁さん、編曲は椎名豪さん、ヴォーカルはalanさんです。

古内東子さんは、90年代に『誰より好きなのに』という楽曲(作詞作曲されています)のシングルCDを買ったことがあるのですが、作曲やヴォーカルも素晴らしいので歌詞だけで起用するとはまた豪華だなという印象です。

大変恥ずかしながら私は存じていなかったのですが、alanさんは中国出身の非常に有名な歌手で、日中の文化的な架橋ともなっておられます。

その透き通った歌声は一瞬で聴く者の耳を奪います。

特にロングトーンの素晴らしさは圧巻です。

椎名さん作曲では無いので、ゲーム中の楽曲とは雰囲気が大きく異なってはいるのですが、エンディングでそのような楽曲が流れるというのは意外と良いアクセントになったりもします。

そして、正にそのように感じさせるのがこの楽曲の素晴らしいところだと思います。

ベストトラック

迫る悪夢(DISC2)


ディスク1にも同名の楽曲があるのですが、原曲はこちらになります。

こちらの方がコーラスが派手さがあり、インパクトはより強いです。

コーラスの旋律そのものもインパクト絶大で、とにかく耳に残ってしばらく離れません。

それだけではベストトラックには挙げないのですが、ストリングスの展開がまた素晴らしいのです。

繰り返し聴いているとコーラスとストリングスの掛け合いで構成されているようにも感じさせます。

個人的に大変気に入っているトラックです。

まとめ

素晴らしいメインテーマ楽曲に、2人の著名なヴォーカリストによる楽曲、更にはインパクトがあり耳に残る楽曲と、大変豪華な内容になっています。

未プレイにも関わらず繰り返し聴きたくなってしまう、魔性のサントラと言っても良いかもしれません。

『テイルズオブレジェンディア』のような美しいオーケストラルサウンドを期待している人も満足できると思います。

加えて、椎名サウンドの幅広さも楽しめますので、『鬼滅の刃』で椎名豪さんに興味を持った方も含め、お勧めできるサントラです。

きっかけは様々でしょうが、椎名豪さんの音楽に興味を持った多くの方々に聴いて頂きたいです。

ゲームをプレイしているに越したことはありませんが、未プレイでもきっと楽しめるサントラだと思います。

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