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レビュー「Zipang」/HIDE×HIDE

投稿日:2020年2月22日 更新日:

まるでゲーム音楽?構える必要なしのHIDE×HIDEサウンド

2012年4月6日リリース

三味線:尾上秀樹 尺八:石垣秀基

ゲーム音楽の演奏会ですっかりお馴染みになっている和楽器ユニットHIDE×HIDEによるアルバムです。

再収録曲もあるようで、ベスト盤的な立ち位置にあるようです。

※当時のユニット名はHIDE-HIDEですが、この記事では現在のユニット名を用います。

全体像

シンフォニックゲーマーズ4における大神の演目でお二人の演奏を聴きました。

そして「やっぱりすげぁな」となり、ゲーム音楽とは関連性の無い作品も聴いてみたいと思いに駆られ、このCDを手に取ってみました。

恥ずかしいお話なのですが、

正直なところこのアルバムを聴く前は日本の伝統音楽というイメージを持っておりまして、ちょっと構えてしまっていました。

それは完全に誤解でした。

このアルバムのジャンルを「伝統音楽」とかにしてiPodに入れようと考えていたのですが、

1曲目を聴き終えるなり「New Age」に設定しました。

本来の意味(癒し系音楽という意味で使われることが多い)とは異なるのですが、とにかく「新しい!」と思ったからです。

アルバムの感想に入る前に、まずはHIDE×HIDEのこれまでの音楽活動について知っておく必要があると思いました。

HIDE×HIDEの音楽活動

言うまでもなく、ゲーム音楽だけに携わっているわけではなく、独自の音楽として国内外で高い評価を得てらっしゃいます。

なんと、お二人の音楽は海を渡り、ロシアの広大な大地にその音を響かせています。

ロシアで行われた国際コンクールで1位及び特別音楽賞の受賞歴があります。

昨年もロシアでコンサートに出演されていました。

今作はポップスやロックな雰囲気の楽曲が中心という印象ですが、

クラシカルな楽曲の作品もあるようで、そちらにも興味を抱いてしまいます。

収録曲

1. 春ナワスレソ (作曲:尾上秀樹 編曲:脇丸諄一)

2. TonTekeTon (作曲:尾上秀樹 編曲:脇丸諄一)

3.  颯(Hayate)  (作曲:石垣秀基 編曲:脇丸諄一)

4. ZIPANG   (作曲:尾上秀樹 編曲:脇丸諄一)

5. 不知火(Shiranui)   (作曲:尾上秀樹 編曲:脇丸諄一)

6. DOROGA(道)   (作曲:ミカエル・タリヴェルディエフ 編曲:脇丸諄一)

7. Under The Sky ~Polovetsian Dancesより~   (作曲:脇丸諄一 編曲:脇丸諄一)

8. 獅子奮迅 ~acoustic~  (作曲:尾上秀樹 編曲:脇丸諄一)

1.春ナワスレソ


和音楽らしい前奏が終わったと思ったら、突如として疾走感のあるメロディーが駆け抜けていきます。

伝統音楽からの… やっぱHIDE×HIDE独自の音楽じゃん!という具合にあなります。

ちょっと言いづらいのですが言ってしまいますと、

「ゲームのオープニング曲っぽさがあるんですけど…」

と思ってしまいました。

すると、突如として親近感が沸き起こります。

ああ、どうも。いつもお世話になっています、といった具合に。

2.TonTekeTon


オープニングの流れからそのまま駆け抜けていく疾走感のある曲なのですが、

何と言ってもお二人とピアノの掛け合いの場所が良いですね。

3.颯(Hayate)


このアルバムで唯一の石垣秀基さん作曲の曲となります。

オープニングから続いた疾走感を少し緩めて、尺八の音を中心に聴かせてくれます。

メロディアスではあるのですが、やはり尺八の音は沁みますね。

尺八フェチ(言い方!)必聴の1曲です。

このトラックから少し伝統音楽味が出てきて、良い感じに雰囲気がシフトしていきます。

4.ZIPANG


表題曲ですが「日本」という、その名前の通り伝統音楽的な雰囲気を思わせるしっとりと聴かせる曲も聴くことができます。

ただし、この曲も非常にメロディアスなので、そこにHIDE×HIDEらしさを感じます。

5.不知火(Shiranui


ロック調の激しい曲なのですが、ちょっと言いづらいですが言ってしまいますと、

「これ、ボス戦の曲ですか?」

その節はどうも… いつもお世話になっています。

6.DOROGA(道)


ロシアの作曲家ミカエル・タリヴェルディエフ氏の楽曲になります。

映画音楽を中心に作曲されていた方です。

この曲の詳細は分かりませんが、映画音楽なのでしょうか?

日本の伝統音楽とロシアの芸術音楽という文化的交流の素晴らしさを感じさせる曲で、このアルバムの中でも重要な1曲であると捉えて良いのではないでしょうか。

7.Under The Sky ~Polovetsian Dancesより~


尺八と三味線のユニゾンから、三味線が離れて行って疾走していくのが凄く好きです。

全体的に楽しさを覚える曲ですね。

三味線特有のリズミカルさが弾ける楽曲の雰囲気に凄く合っていて、大変気に入っております。

元曲はロシアの有名なオペラの楽曲のようです。

8.獅子奮迅 ~acoustic~


デビューアルバムのオープニングタイトルのアコースティックヴァージョンです。

ここで言うアコースティックとはすなわち、尺八と三味線だけでの演奏です。

最後にこのような聴かせ方をさせられると、実に余韻が残りますね。

これ、生で聴いてみたいななんて思ってしまいます。

そしてまた、1曲目から聴き返してしまいます。

まとめ

このアルバムの素晴らしさは伝わりましたでしょうか?

最も言いたいのは「構える必要はありませんよ、気軽に聴けますよ」ということですね。

楽曲のイメージ的に、CAPCOMゲームの楽曲が好きな方に特におすすめしたいです。

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