「フィットボクシング」は有酸素運動としての効果を大いに期待できる!
2020年12月2日発売 / イマジニア
はじめに
かの伝説のフィットネスゲーム「リングフィットアドベンチャー」をプレイしなくなってから、どのくらいの月日が経ったことでしょう。
クリア後にカスタムモードをプレイしたりしたのですが、その運動の単調さや起動の面倒臭さきたら私の想像を超えておりました。
故に、長続きはしませんでした。
その後は時折思い立った時に、リングコンとは別のエクササイズ用リングを使って運動したり、腹筋運動(いわゆる”腹筋運動”ではなく、腹直筋、腹斜筋、下部腹筋を鍛えるちょっと専門的なトレーニング)を行ったりはしていました。
食生活的な部分を付け加えますと、飲酒は元々しませんが、食事については基本的に食べたいものを食べる、しかも過食気味といった、まるで20歳前後の食生活楽しんでおりました。
結果、腹が出てまいりました。
ある日のこと、鏡に映る自分を横から見た時の衝撃。
重なるのはメタボを自虐的に、しかし何処か自慢げ気に披露する幼き頃に見た父親の姿。
すっかり失われたシックスパック。
というわけで、その翌日に「Fit Boxing2」をダウンロード購入しました。
※フィットネスゲームは長く続けるためにも、絶対にダウンロード版を選んで下さい。
その日(2021年8月15日)から数えて、実は既にプレイして45日以上が経過しております。
なので、身体の変化の報告や本題であるゲームレビューもしていく予定なのですが、全てをまとめようとすると大変長くなってしまいます。
よって、今回の記事ではひとまず「フィットボクシング2」を使用した肉体改造生活の概要を整理した内容に留めようと考えております。

「フィットボクシング2」のプレイ目的
出てきたお腹の脂肪を減らすことは大きな目的の1つではあるのですが、プレイ目的は他にもあります。
その1つは、体力を増強させたいという目的です。
体力を増強させたいと特に思う場面は、仕事と自分担当の家事(主に調理)が終わると疲労感でぐったりしてしまうときです。
その後の時間の使い方として、子供の遊び相手が思うようにできなかったり、ゲームができなかったり、ブログも書けなかったりということになっており、これを打破するための突破口として、体力(気力含む)を増やすのにボクササイズが有効なのではないかと考えました。
体力が増強するだけでなく、気持ち良く汗をかけば活力も湧いてくるはずです。
もう1つは健康上の問題で、ここ数年の検査において血圧や中性脂肪の値があまり良くなかったので、その辺りにも好影響が出て欲しいと期待しました。
具体的には、将来のことを考えて脳梗塞等のリスクを高める動脈硬化症を防ぎたいと思っています。
一方、目的として異なるのは、いわゆる”ダイエット”です。
結果として体重が減るのか、あるいは増えるのかについては、やってみないと分からないのですが、今回は総合的な肉体改善を狙っていきたいので、「脂肪は落とし筋肉は増やす」という、一筋縄にはいかないであろう難題に挑んでみようと考えました。
有酸素運動の中で、なぜ「フィットボクシング2」を選択したのか?
実は、「リングフィットアドベンチャー」をプレイしていた頃から悩んでいたのですが、有酸素運動をやりたいのに、どの手段を選べば良いのかという判断が難しくずっと悩んでおりました。
筋トレについては、この地球に重力がある限り自宅でもある程度は手軽に行えるものですが、脂肪の燃焼や体力づくりのために大切な有酸素運動はその手軽さに乏しく感じております。
以前の記事でも書きましたが、「リングフィットアドベンチャー」については、実際にプレイしてみると有酸素運動としての効果は感じることができず、筋トレとしても掛けられる負荷が中途半端な印象がありました。
一方で、運動の楽しさを知るためのきっかけとなる”入門編”としては非常に有効なツールであり、そこに最も大きな価値があるというのが私の考えでした。
少々脱線しましたが、有酸素運動の方法を具体的に思い浮かべますとウォーキング、サイクリング、ジョギング、スイミングが挙げられると思います。
私の考えでは、これらはいずれも難点があると感じております。
ウォーキングではカロリー消費が物足りなく、効率が良いとは言えません。
サイクリングもやはりカロリー消費が少ないですし、私自身はそもそもサイクリングに適切な自転車を持っていないというのも問題となります。
更には日本の道路事情といった面では、安全の確保も難しいのではないかと思います。
ジョギングは、私自身は長距離走は好きでしたし、身体の順応というところでは楽しくできそうですが、最初はすぐに息が上がってしまうでしょうし、人目も気になります。
そして、最大の問題として膝への負担の大きさが大きいのでリスキーであると感じます。
スイミングは関節への負担の少なさやカロリー消費という部分で大変優秀なので、”キングオブ有酸素運動”だと思っています。
しかし、もう何年も泳いでいない不安や慣れないプールや水着への抵抗感、利用料金などで敷居が高く感じるますし、それらを克服したところで通える頻度が限られているであろうという問題も大きく感じられます。
そこで浮上するのが「フィットボクシング」なわけです。
最大の利点は自宅でできることで、この手軽さは素晴らしいですし、カロリー消費による脂肪の燃焼にも大いに期待を持つことができます。
しかも、ゲームということで遊び感覚で楽しくできるという利点もあります。
こうした優れた面を把握していなかったわけではないのですが、ゲームとしての難点、例えば「正確に判定してくれないストレスがある」といった情報を耳にしていたので、ソフトを購入するのを長期間躊躇っていた経緯があります。
そんな状況が続いている中、ふと目に入ったポッコリと出たお腹が、私の背中を押してくれたという形になります。
お腹が背中を押すというミラクルから始まるストーリーがここから展開していくわけです。
数値についての注意事項
ここで重要な注意事項があるのですが、今回も体重や体脂肪率等のデータを公表しようかとは思っているのですが、こちらの数字については純粋に「Fit Boxing2」のプレイ結果だけに基づくものではありません。
というのも、運動としては他にも筋力トレーニングは行いますし、今回は栄養管理もできる範囲でやろうと思っています。
筋トレについては、ジム通い等はしないので負荷量としては大きいわけではないのですが、自重トレーニングや自宅にある簡易的なトレーニング器具(腹筋ローラー、ハンドグリッパー、鉄アレー、フィットネスリング)を用いたトレーニングをボクササイズの後や空き時間に実施します。
栄養面については減らすのは主に糖質と脂質で、たんぱく質を中心としたメニューを自身で調理していこうと思います。
具体的には外食頻度を減らす、サラダ油を使わない、鶏皮や脂質の多い部位の肉は食べない、間食に甘いものやジャンクフードは時折少量しか食べない、鶏胸肉やブロッコリー等を積極的に摂取する、たんぱく質摂取が難しかった場合はプロテイン等も補助的に利用するといったことを考えております。
炭水化物も減らしますが、たんぱく質を取り入れるのに必要な栄養素であるという自己判断(栄養学は専門外です)により、程々に摂ろうと思っております。
塩分については血圧も気になっているので、無理のない範囲で減塩しようと思っています。
自身の食事だけを用意すれば良いわけではないので、なかなか難しい場面もあるとは思いますが、やれるだけやってみようと思います。
そして、数値についてもう1つ注意事項があるのですが、私の使用している体組成計は正直なところ、体重はともかく、その他のデータについては私自身あまり信用していません。
「リングフィットアドベンチャー」をプレイした頃も計測しておりましたが、結果として疑問だらけの数値が並んでいた事実もあります。
特に体脂肪率や内臓脂肪、筋肉量の数値は非常に重要な数字なのですが、上に乗っただけであらゆる数値を推測できるという体組成計の仕組みもよく分かりませんし、どこまで精査できているものなのか分からないので参考程度の数値として扱っていこうと思います。
信憑性のある数値としては、ウエストを測ったりするということは考えています。
ゲームプレイ環境や使用器具、プレイ方法について
まず、ストラップは使いにくく、汗によるジョイコンの故障にも不安があったため、ジョイコンに取り付けるグリップ器具を使用することにしました。
また、ボクササイズにおいても膝関節への負担の心配はあるので、床にはコルクマットを敷いています。
服装については、靴は履かず裸足です。
下はパンツとハーフパンツ(時にはパンツのみ)、上はTシャツ(時には半裸)で、すなわち時にはパンツ一丁でプレイすることもあります。
よって、カーテンは全力で閉めます。
カレンさんに怒られそうなので、言われるがまま水とタオルは準備しておきます。
メインインストラクターはカレンさんとします。
単純に、最もタイプで意欲が湧きそうだからです。
ただし、一応ゲームなのでアチーブメントも取れるものは取りたいので、他のキャラも週変わり等の方法で一通り起用予定です。
カレンさんに怒られそうだから、ではありません。
脂肪の燃焼という観点において重要なのは、運動時間です。
人が身体を動かすために用いるエネルギーは、食事で摂取した栄養素を使用して発生させているのですが、これが尽きると、今度は身体に蓄えていた脂肪を用いてエネルギーに変換していくことになります。
すなわち、これが脂肪燃焼の生理学的メカニズムになっています。
この脂肪燃焼が生じるのが運動開始から凡そ30分から40分とされています。
そのため、40分を目途の時間としてボクササイズを行い、その後の筋トレも併せて50~60分程度の運動時間に設定します。
とはいえ、いきなりは無理なので最初は20分程度のボクササイズから始めていき、時間を増やしていきます。
慣れてきたら時間だけでなく、具体的な数値は決めていませんが推定消費カロリー数も考慮に入れていこうと思います。
私が運動するのは基本的に仕事から帰宅直後なので、空腹状態になっています。
この状態ですとたんぱく質の分解に不安があるため、就業時間終了直後(間食ができない職場環境です)にたんぱく質を補給することとします。
筋力トレーニングの具体的プログラムについて
ボクササイズ後に行う筋トレ内容についてもここで触れておきます。
ジムに通うわけじゃないので、ガチ勢の方々からするとあり得ないほど低負荷になるとは思うのですが、フィットネスゲームの利点に重ね、「自宅で簡単な道具でできる」というところを重視したいので、そのようにしたいと思います。
低負荷なので毎日同じ運動でも良いかなとも思ったのですが、やりたいことは少なくない割にあまり時間を取れないという事情もあるのでパーツごとに曜日ごとにローテーションを組んで実施していきます。
月曜:下肢+鍛えたい部位ピンポイントデイ | 内容:スクワット、三角筋(鉄アレー使用)、菱形筋(フィットネスリング使用) |
火曜:体幹デイ | 内容:腹筋(腹直筋、下部腹筋、腹斜筋)、スタビライゼーション(インナーマッスル、背筋群) |
水曜:上肢デイ |
内容:上腕(腕立て伏せ)、前腕(ハンドクリッパー、指支持腕立て伏せにて握力強化) |
木曜:全身デイ | 内容:腹筋ローラー(膝コロ、立ちコロ) |
金曜:下肢+鍛えたい部位ピンポイントデイ | 内容:スクワット、三角筋(鉄アレー使用)、菱形筋(フィットネスリング使用) |
土曜:体幹デイ | 内容:腹筋(腹直筋、下部腹筋、腹斜筋)、スタビライゼーション(インナーマッスル、背筋群) |
日曜:上肢デイ | 内容:上腕(腕立て伏せ)、前腕(ハンドクリッパー、指支持腕立て伏せにて握力強化) |
表のように、月金、火土、水日はそれぞれ同じ内容になっています。
真ん中の木曜は、おそらく負荷が最も強いであろう腹筋ローラーで全身的にトレーニングしようと思います。
気になる「鍛えたい部位ポンポイント」というのは、私自身が特に弱いと感じている三角筋と、猫背姿勢矯正(リングフィット以来改善傾向ではある)のために肩甲骨を引き寄せる役割のある菱形筋を鍛えたいというところでピンポイントにしています。
菱形筋の鍛え方は「リングフィットアドベンチャー」で言うところの「バンザイプッシュ」、「うしろプッシュ」をやっていこうと思っています。
個人的にも満足のいく筋トレプログラムでは無く、正直なところ懸垂マシンが欲しくてたまらないのですが、あまりお金を掛けずにやるというのも重視したいので、以上のようにやっていこうと思います。」
プレイ開始前の体組成系の数値(「リングフィットアドベンチャー」クリア時との比較)
数値としてまずは「リングフィットアドベンチャー」クリアした日のおそらくここ数年でベストであったあろう数値と、その後お腹が出てきたことに気付いた日のおそらく最悪であっただろう数値を比較してみようと思います。
「リングフィットアドベンチャー」クリア時(2020/6/8) |
「フィットボクシング2」開始時(2021/8/15) |
体重:66.5kg | 体重:68.1kg |
BMI:20.1 | BMI:20.5 |
脂肪率:12.8% | 脂肪率:13.9% |
筋肉:54.6kg | 筋肉:55.2kg |
水比記録:58.0% | 水比記録:57.6% |
内臓脂肪:4.5 | 内臓脂肪:5.0 |
骨量:3.4kg | 骨量:3.4kg |
基礎代謝:1611.2 | 基礎代謝:161.2 |
こうして現実を直視してみますと、当然ながら体重が増えています。
脂肪率もやはり上がっていますが、何故か筋肉量は増えています。
その辺は数値の信憑性という部分で大いに疑問ではありますが、「一応筋トレは気が向いたときにやっていたから」という強引な解釈で行こうと思います。
繰り返しになりますが、目標としては脂肪率や内臓脂肪を減らすこと、筋肉量を増やすことになります。
体重の理想的な変化は、まず脂肪が減ることで減少し、長期的には筋肉量が増えることで体重も増えると良いなと思っております。
具体的な数値としては、体重を我が人生で未踏の70キロ台に乗せることを目標にしたいと思っております。
となると、長期的な戦いになることが予想されますので、オーバーワークで怪我をしたりしないようやっていこうと思います。
まとめ
長くなりましたが、「フィットボクシング2」で肉体改造生活(よゐこ風)の概要は以上のようになります。
上述しましたが、プレイ開始後既に45日以上経過しておりますので、次回は現段階の数値変化を追うことと、プレイしていて思うことがたくさんありましたので、ゲームレビューについて書かせて頂こうと考えております。