「大神」主題歌は、2つの”大切な祈り”が重ねられた美しい曲である!
作詞:TAK&BABY 作曲:JUN
シンフォニックゲーマーズ4で大神主題歌の「Reset」についてもう少し知りたくなりましたので、歌詞考察なるものをしてみます。
平原綾香ご本人も公言しておりましたが、
作詞者の”BABY”の部分は平原綾香を指しているそうです。
すなわち、歌い手自らが作詞の一部を担っているということになります。
歌詞の全体像
まず、歌詞全体を見て思いましたのが、
前半部分は大神というゲームの特徴から詞を選んでいる印象があり、後半部分はゲームに重ねながら、平原綾香本人の想いを詞にしている印象を持ちました。
まず、「大神」というゲームの特徴は日本的な美しさを描いている部分にあると思います。
その日本的な美しさを象徴しているものが四季です。
その四季が巡るという概念がこの歌の根本にあります。
そして、このようなゲームの特徴を踏まえて、ゲームをプレイした平原綾香が自身の想いを重ねていっているという印象があります。
歌詞考察:1番メロ部分
ゲーム中をプレイしていて、まず印象に残るのが桜の木の描写である人は少なくはないのでしょうか?
春は四季のスタート地点という風に考えて良いでしょうが、この曲でも1番の冒頭から、桜の花が散る様の描写から入っています。
”失くさなければ気付かないから”
サビに入る直前のこの部分はこういうことじゃないでしょうか?
桜が花を失くす姿を見て、ふと気付かされるわけです。
季節は巡るのだから、また花は咲くのだから、私も過去の悲しい出来事に涙ばかり流していないで、前に進めば良いのだと。
歌詞考察:1番サビ部分
1番のサビに入ります。
ただ1つ願いがかなうならば 昨日の自分にさようなら
前に進めば良いのだと気付いて、強く願うわけです。過去の自分にサヨナラをさせて下さいと。
変わらない想いがあるのならば いつか桜の下で
そして、今大切にしている”変わらない想い”を持ち続けていれさえすれば、また季節が巡っていき、花が咲く日を迎えることができるはずだと歌っています。
この段階では抽象的でぼんやりとしていますが、聴き進めていくと”変わらない想い”であったり、花が咲くことが何を意味しているのかが見えてきます。
歌詞考察:2番メロ部分
2番のメロ部分は同じことを少し言い回しを変えて歌っています。
やはりここで表現しているのは「過去を振り向かず、いま大切にしていることを迷わずに続けながら、未来へ進みましょう」ということでしょう。
あの日の約束が 色褪せないように
冒頭の”あの日の約束”とは、「平原綾香が過去にした自分との約束」と解釈しました。
「自分はこれを続けていくんだ」という決意を過去にきっとしているのです。
まだ、ぼんやりしてますね。
ここまでは抽象的なので、どういうことだろう?と考えさせられるような構造になっています。
歌詞考察:2番サビ
大切な祈りが届くように 今日も歌い続けてゆく
ここで、ついに重要な詞が2つも出てきます。
”大切な祈り”と”歌うこと”についてです。
まず、”歌うこと”についてですが、
1番サビの”変わらない想い”とは「うたを歌いたい」という想いでしょう。
これは平原綾香本人の想いだと捉えて良いと思います。
歌うことが好きで、過去に「自分はこの道で生きていくんだ」と自信の中で約束した(”あの日の約束”)のではないでしょうか?
そして、過去に囚われず「うたを歌いたい」という自分の想いを大切に、今日も歌い続けて前へ進んで行くんだ、ということでしょう。
少し順番が前後しましたが、ここから核心に触れていきたいと思います。
”大切な祈り”というのが実は”Reset”という詞以上に、この曲でキーになる詞であると私は捉えています。
これは、2つのものを掛け合わせて表現しているのだと思っています。
1つは、主人公である天照大神様に祈りを捧げるというゲームシナリオの部分。
もう1つは、平原綾香自身が歌うときに込める想い。
この2つを重ねて”大切な祈り”という詞で表現しているのだと思っています。
そう考えると凄く美しい詞だと思いませんか?
当たり前かもしれませんが、歌手の人たちは聴き手に何かを届けたいと思って歌ってるんです。
それを大神のシナリオに掛けて”大切な祈り”と表現しているのですから、実に美しいです。
探してた答えはきっとあると そっと教えてくれる
では、”探してた答え”とは、どういうことでしょう?
これは平原綾香自身が歌いながらいつも自問自答していることなのではないでしょうか。
「どうすれば私が込めた思いは聴き手に届くのかな?」とか、「どうすれば私の歌が心に響いてくれるのかな?」とか、考えることがあるのかもしれません。
そういった難題の答えを桜の木が「今日という1日を大切に一生懸命歌えばいい」と教えてくれているように感じ取ったのかもしれません。
平原綾香自身の想いが聴き手に届く、それが季節を廻って桜の花が咲く、というように想起することも出来るなと私は感じました。
まとめ
このように”大切な祈り”という詞こそ、この曲のキーワードとして私は捉えていますが、最後に加えられた曲タイトルにもなっている”Reset”についても触れます。
この詞に掛けた想いは、シンフォニックゲーマーズ4で平原綾香が明かしてくれました。
「悲しみをResetして前に進みましょう」というメッセージの他に、「ゲームをResetして繰り返しプレイして欲しい」という想いを込められています。
そんなこと言われたらこの曲が益々好きになってしまいますね。
管理人としましては、この記事を読んでくださった方が、この曲をもっと好きになってくれると嬉しいなと思います。
管理人自身も過去のブログの失敗に囚われず、当ブログがいつか花咲くように、毎日、記事と向き合って行こうと思いました!