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クリア後レビュー「ゼノブレイド つながる未来」

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本編のイメージを壊さず大切に作り込まれており、今後のシリーズ展開も期待させる!

「ゼノブレイド Definitive Edition」収録作品

本編に加え、「つながる未来」もクリアしましたので、レビューさせて頂きます。

クリア時間は、発見したクエストは全てクリアして10時間25分でした。

また、クリア時のシュルクはレベル80でした。

ポジティブ要素

ゼノブレイド”ロス”の軽減をしてくれた。


楽しくプレイしていたゲームをクリアしてしまった後のあの感じ。

喪失感とでも言えば良いのしょうか。

記憶をゼロにして1からプレイすることは出来ません。

ああ、終わってしまった。

気になるはずの続きがもう無い…

ん?

あるじゃないですか!「つながる未来」が!!

というわけで、この「つながる未来」はそういった意味での大きな価値があります。

終わりのはずが、まだ続きがある。

これはもう、大変喜ばしいことです。

ファンサービスのような側面もあるのでしょうが、初めてクリアした私にとってもその存在はありがたいものでした。

新曲が聴ける!


「つながる未来」のための楽曲があります。

特に戦闘曲は注目なのですが、「霧乃王」という楽曲は激しいピアノのプログレッシブロック的なサウンドで意表を付かれました。

コンポーザーはACE工藤ともりさん、CHiCOさん)ですが、音楽性の幅広さを感じ取れて嬉しく部分がありました。

あんまり書いてしまいますと、サントラレビューになってしまいますので、後日に取っておこうと思います。

メリルの魅力が一層増した!


今作は、本編で描き切れなかったハイエンターという種族に焦点が当てられています。

そのため、主人公と言われても違和感がないくらい、終始メリルが物語の中で躍動します。

ハイエンター族の信頼を得ていく勇ましさもそうですし、若い女性らしい可愛らしさも感じ取ることができます。

フィオルンをヒロインとして受け止めていた中でも、メリルが密かに気になっていた私としては、メリルというキャラクターについてより知ることができたのは嬉しかったです。

適度なボリューム


クエストも30個くらいありましたし、ボリューム不足ということはありません。

かといって、本編の後にプレイするとなるとボリュームが多過ぎるのも本編の余韻が薄れてしまう部分があるように感じますので、適度だったなと思いました。

本編のイメージが壊れないように大切に作り込まれているという好印象を抱きました。

ネガティブ要素

序盤の戦闘バランスが厳しい


ファンディスク的な意味合いで、もっと気楽にプレイできるものだと勝手に想像していたら、なかなかシビアで、あっさりゲームオーバーになりました。

歯ごたえのあるバトルがゼノブレイドらしさとして捉えるのであれば、ネガティブとも言えないのですが、個人的には「そんなに虐めなくても良いのに」という感覚になりました。

何が厳しかったかと言いますと、”未来視”が無く危険な攻撃を回避できないというのもあるのですが、それ以上に”チェインアタック”が使用できない点が厳しかったです。

敵を転倒や気絶させにくく、攻撃の火力も弱いというのが厳しかったです。

そんな状況にもかかわらず、回避しにくい難敵がゴロゴロおり、それらが戦闘中に乱入してきたりして全滅というパターンもありました。

「つながる未来」をプレイする人は、本編をクリアしている人が殆どだと思うので、挫折には繋がりにくいかもしれませんが、個人的にモチベーションの部分は多少下がってしまうものがありましたのでネガティブ要素とさせて頂きます。

ノポン族推しが過ぎる?


”チェインアタック”が使用できない代わりに、”ノポンジャー”なるものが使用できます。

序盤は使用できないのですが、ノポンジャーを集めると使用できるようになります。

その名前の通りノポン族の集団なのですが、可愛らしさがある半面、緊張感のある世界観であることを踏まえると、ここまでやってしまうと世界観が壊れ、マイナスに働いてしまっている印象がありました。

特に私は男性なので、このような印象を持ったのかもしれません。

また。パーティメンバーの中にもリキの子供である2人(2匹?)のノポン族が居ます。

メンバーが4人いるうちの半分がノポン族という部分で、バランスの悪さを感じてしまったので、そこは1人(1匹?)の方が良かったように思いました。

本編のキャラクターのほとんどがパーティ外で活躍がみらない。


シュルク、メリア以外の本編で活躍したキャラクターがパーティに入らず、シナリオにも絡まないため、愛着のあるキャラクターだったり戦闘におけるパーティがあった方は残念に感じると思います。

シナリオ的に入れるのが難しかったのでしょうが、そこは私も率直に残念に思う部分でした。

そこにノポン族が2人(2匹?)入ったため、一層バランスの悪さを感じたのかもしれません。

結局のところ、”霧乃王”とは…?


ハイエンター族に纏わるシナリオは良かったのですが、敵である「霧乃王」の存在が、結局のところ何なのかよく分かりません。

クリアしても「何だったの?」となってしまいました。

そこの説明はもっと欲しかったなと思いました。

まとめ

意外にもネガティブ要素の方を多く語るようなレビューになってしまいましたが、「つながる未来」を制作して頂けたこと自体にも大きな意味があるように思います。

「ゼノブレイド」の世界をもっと広げられるような布石にもなると感じたからです。

ただ、ナンバリングタイトルですと既に世界を共有していない「ゼノブレイド2」の存在がありますので、今後シリーズをどのように展開して行くのかというところに注目が集まります。

「つながる未来」につきましても、やり込める要素がありますし、本編も合わせて様々な楽しみ方をして、何か素敵な発表があるのを待つというのも良いのではないでしょうか。

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